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前へ  次へ >> その他のホゾ、構造について 21 2002.7.17記              折りたたみ式のテーブルについてもう少し書いていきます。 折りたたみ式のテーブルにおいて、写真の様な可動天板を可動脚一本で
 支える構造では、基本的に可動天板は機能の性質上、当然、図の様に円
 か楕円等の角を大きく落とした形状にする事になります。
 青矢印寸法の大きい普通のテーブル等に補助的に小さい四角の可動天
 板を付ける場合にはこの構造で良いと思いますが、可動天板が大きい場
 合には、二点で支えるように可動脚の構造、方式を考える必要があります。
 写真のタイプの青矢印寸法については、前に書きましたように最大400ミリ
 前後程度までだと思いますが、最小については天板をたたんだ時の安定性
 の問題になりますので、紫矢印部分の脚寸法をどれだけ取るかになります
 が、200〜
250ミリ程度で考えておけばまず問題無く使う事が出来るでしょう。
 これから考えて、頭でっかちはまずいので、青矢印寸法は天板の折りたた
 み寸法が、紫矢印寸法以下になる様に決めていきます。
                    また、固定脚の入り込みに当たる黄矢印寸法は邪魔にならない様に、不安 定にならない範囲で可能な限り中に入れておきたいところです。
 ラウンドテーブルでは形状の性質上、橙矢印寸法はあまり大きくなりません
 し、前に書きました様に可動脚の支点はテーブルセンター付近が好都合にな
 りますが、図の一点差線の様に楕円タイプになりますと、可動脚は図の水点
 線の様に長い物
が必要になりますので、その支点は図の様に固定脚の近く
 になります。
 この時の可動脚は図の様に斜めで天板を止める事になりますので、図の紺
 点
線の様にストッパーを取り付ける事になりますが、ここもマグネットキャッチ
 でロ
ックできる様にしておきたい所です。
 この時の可動脚の納まりとしては、固定足の間に入れておいた方が良いと思
 います。実際にこのタイプが多いと思いますが、実用性を重視して折りたたみ
 の使い勝手を考えると、写真(B)(D)からも判ると思いますが、図の白丸部分
 の天板を支える脚は固定脚より外に出す仕様にしておいたほうが扱いやすい
 でしょう。また、こうする事で可動脚をたたんだ時に赤丸部分でマグネットキャ
 ッチを使い固定脚と容易に収まり良くロックすることが出来ます。
                      後一つ面白い例を挙げておきます。 この発想は古くからある物ですが、非常に伸縮性のある物で、標準的なダイニ
 ングテーブルの寸法で考えれば、全てたたんだ時で250ミリ程度、全て伸ばした
 時で2700ミリ程度までのテーブルを作る事が可能です。
 ただ、これは図の両サイドは一点差線の様に四角になっている物ですが、ここ
 にはRを付けます。センターは中折れでたたむ事が出来、両サイドは普通のバ
 タフラ
イです。
 一番上が全て伸ばした場合になりますが、その左下が方外をたたんだ場合、そ
 の右が両外たたんだ場合、その左下が中をたたんで両外を延ばした場合、その
 右が方外のみ伸ばした場合、その右が全てをたたんだ場合です。
 たたんだ部分が有りますので、使う時には多少の制約が有りますが、色々な使
 い方を楽しむ事が出来ます。
 ただこの時の中折れ部分は前に書いた方法ですが、下図の様に、たたんだ時
 に可動天板が固定天板の木端よりも外に出ないようにして、固定天板同士が突
 き付け出来るようにします。また、上図の白四角の中折れ部分の丁番は色々考
 えられますがミシン丁番が良いでしょう。ただしこの場合には丁番が表に出る事
 になります。
            ここでは天板の木端を繋ぐ事で書いてきましたが、木口を繋ぐ事も出来ますし、 形状も色々変える事が出来ます。また、折りたたみ式テーブルの構造自体も
 本当に色々考える事が出来ますので、是非挑戦してみてください。
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