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Challenge 2
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構造について 185 2005.12.14追記
下の写真は見ての通り蓋の支点部分の拡大写真になりますが、丸ダボは
蓋の反り止め木口に
挿した開閉支点になります。当たり前ですが本体縦
框の外側木口部分は、写真のようにRを取っておかなければ蓋と当たって
しまい開閉できません。
使い勝手としてはまあまあですが、自立の支えのためとマグネットキャッチ
で吸着させるために
蓋を少し本体より張り出させる必要があることと、蓋と
開閉支点の位置関
係から分割した蓋の合わせ部分がずれやすくなります
ので、精度を要しますし神経を使います。
勿論この構造は左右に開閉する場合だけでなく、極一般的な後ろ側に蓋
を開ける構造でも活用できますが、当然本体より蓋の張り出し寸法分をあ
る程度見ておかなければなりませんので、ある程度色々な意味で制約が
出来てきます。これなどはセンターテーブル的な使い方をする場合にはこ
うした制約も問題になりにくく、案外向いた構造ではないかと思います。
こうしたチェスト全般の蓋は極一般的に OUTSET の被せになりますし、本
体はただの箱ですから本体がたわみやすく、床の一寸した歪みで本体自
体がたわんでしまい蓋と本体の合わせ状態に影響がでてしまう可能性が
高くなります。当然写真のように左右に分割している場合は、左右の合わ
せ部分がずれたりして目立ちやすくなります。また木同士ですから蓋の開
閉時における衝撃吸収要素がありませんので、開閉時には結構気を使う
のではないか
と思います。
そんなことから写真のチェストでは、蓋自体は本体から1〜2ミリ浮かして取
り付けてしまい、合わせ部分の蓋は本体に円形硬質フェルトを埋め込んで
蓋の受けとして有り
ます。勿論ベンチチェストでは座ることが有りますので、
蓋を浮かす構造では強度的な問題が有りますので、本体と蓋(座面)はベ
タに接触させたほうが無難ですから、こうした方法は不向きですが、まあこ
うしたところはケースバイケースです。
この辺りに関係したことは Challenge の「その他のホゾ、構造について 32」
にも少し書いていますので、合わ
せて参照していただければと思います。
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