Challenge 2
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構造について 158 2005.6.29記
受け桟方式は本体に、図の黄点線部分の引き出し上下左右の受けとブレ
止めの桟を組み込んで、そこに引き出しを滑らせて出し入れするもので、
引き出しを付ける家具では一番よく使われている方法でしょう。要は四辺
を何らかの方法で囲んで筒の状態を作り、そこに引き出しを挿し込めば良
い訳ですから、桟でも板にような面でもその混合でもその構造は色々です。
框組みの家具では凹凸が多くその構造の性質状、本体に組み込んでいく
部分が多くなりますので構造は複雑になり重くなりますが、本体自体の強
度は上がる傾向にあります。また引き出し自体は吊り桟方式のように側板
で吊るのではなく、据え置き状態ですから側板は薄くすることができますの
で、引き出し自体は軽く作ることが出来ます。
引き出しのストッパーは二段目の図のように後で受け止めることになります
ので、吊り桟方式のようにストッパー方法の影響で引き出し自体が破損す
る事はないでしょう。また吊り桟方式のように内部有効寸法一杯まで引き出
しを伸ばすことができなくなりますし、上下に引き出しを並べる場合は、図の
ように引き出し間に桟が入ることになりますので、吊り桟方式に比べてスペ
ース効率自体は悪くなる傾向にあります。
少し製作的な事を書きますが、当たり前ですがストッパーの木片の取り付け
向きは、必ず木口で引き出しを受け止めることとし、ストッパー自体にはか
なりの衝撃が掛かり続けますので、取り付けでは接着剤は不可欠ですが、
普通の釘だけでは心もとないですから複数本打ち込み、できればスクリュウ
釘などを混ぜておきたいところです。
板組みの家具では和箪笥に象徴されるように自然できてしまう面が多く、受
け桟とブレ止めの桟を省くことができる部分も出てきますが、桟自体は前後
に走らせますので、吊り桟方式、受け桟方式などの方式に関わらず、本体
の板と繊維が直交しますので、伸縮に対してそれなりの対処なり構造を考え
ておく必要が出てきます。これは結構厄介な部分ですから自分なりの方法、
構造を工夫してみてください。その点に関しては、框組みの家具の場合は不
都合は出ませんので気楽です。
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