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構造について 147 2005.6.7記 
    
  上図のように板を接いだ後に自動鉋盤を通す場合は、必ず緑線のように 
チョークで両面満遍なくサインカーブのようにマークを入れておきます。狂 
いが大きそうなところは特にに密にマークしておきますが、後はマークが 
全て消えるまで自動鉋盤を通します。前項で書きましたように板接ぎ作業 
を丁重にしておけば、まず両面合計で1ミリ以下板厚を落とすだけでマー 
クは消えてしまいます。逆に言えば1ミリ以下で収まる程度の板接ぎ作業 
を
目指しましょうとなります。 
      写真のテーブルは天板寸法が1800ミリ×900ミリのものですが、4枚の 
板で構成しています。写真では分かりにくいですが天板は一枚板ではなく、 
二枚を接いで450ミリとし二枚並べてある状態で、センターの突合せ部分 
は2ミリほどすかして有ります。 
私の場合は500ミリまで掛かる自動鉋盤が有りますので、もうお分かりに 
なると思いますが、二枚接いで450ミリ強ですから板接ぎ後に自動鉋盤を 
通してしまえば、後は並べるだけの構造にしておけば天板の面修正は非 
常に楽になります。また天板として組んでしまうまでは、一人で作業してい 
方にとっては取り回しにおいても助かるでしょう。勿論この構造にすること 
で別の手間や難しい部分も出てきますが、天板の面修正だけを考えれば 
楽
です。 
   下図はこの場合の天板の組み立てを上から見たところ表していますが、 
まず片側の天板に反り止めの部材を蟻挿ししてしまいます。これが図の上 
側になりますが、次に残りの片側の天板を青矢印のように蟻挿しします。 
当然この構造では両天板の蟻溝は非常に精度良く、同じように溝掘り加工 
をしておかなければ、後から挿し込む天板が挿せなくなったり、途中までし 
か入らなくなってしまったり、逆に緩くて吸い付きが利かないことになってし 
まったりのことが起きる可能性が有りますので、蟻溝加工の位置と幅精度 
には非常に神経を使います。 
また天板の蟻溝加工では一般的に、挿し込みに僅かにテーパーを付けるこ 
とが多いと思いますが、この場合でいけば反り止め部材は少し誇張して表 
わせば赤点線のようになりますが、これまた加工が厄介になりますし、テー 
パーの利き具合もなかなか合わせ難いものがあります。これに関しては天 
板幅が狭くなっていますので、蟻溝幅はテーパー無しの平行で良いのでは 
ないかと思います。これに関しては前に書いていますように、ベニマツは軟 
らかくて潰れやすいですから、蟻溝はどんな場合でもテーパーは付けずに 
平行で構いません。 
 
                                     
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