Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

構造について 120 2005.4.14記

イージーアーム 背面より  
背座8ミリ綿ロープ巻き(背面より)  

当然ダイニングチェア的なイスに比べて、イージーチェアの背の対地角度
は仕様に決まりきったものはないですから、相当の幅が出てくることになり
ますが、ある程度背の立った仕様ではダイニングチェア的なイスに近いで
すから容易ですが、背をある程度倒した仕様をではいかに効率よくその角
度を実現する構造にするかになります。

少し具体的な例を挙げてみることにしますが、単純に背の角度でそのまま
真直ぐ床面まで伸ばして摺り足を付ければ、左図のように先に書きました
コノイドチェアのタイプになります。このことからも分かるように、コノイドチェ
アは背板(笠木)以外は直線部材で構成されていますので、非常に部材効
率、加工効率の良い構造になっていることが分かります。

こうしたところもコノイドチェアの素晴らしさを表わしている一端と捉えてよい
と思いますが、流石はウインザーチェアの素晴らしさを、色々受け継いでい
る血縁関係にあるコノイドチェアと言ったところですが、そんなことはさてお
き、このタイプですと前に書きましたように、背の対地角度は最小は15度
程度から、頑張れば最大30度程度までは可能ですから、結構広い範囲の
仕様に対応して製作が可能になります。

実はやろうと思えば35度程度まではできないことはないのですが、何かと
きつい部分も出てきますし、外観的なバランスなど視覚的な要素も有ります
ので、あまり欲張らないほうが良いでしょう。ただ勉強の意味で限界を見極
めるために、どの程度までこのタイプで製作可能か試してみる価値はある
でしょう。

このようにコノイドチェアタイプでもかなり背を倒した仕様に対応できますが、
更に背を倒した仕様なり外観的な収まりを考えますと、丸部分の摺り足と
柱(脚)の接合角度が非常に大きくなってしまいますので、これも単純に発
想すれば、丸部分の接合角度を抑えるために、摺り足自体をある程度こ
の角度が小さくなる方向へ傾 けてしまえば良いことになります。図で表わせ
ばその右図のようになります が、これは昔から良く用いられている方法です
が、傾けた摺り足を座として 後ろ脚と兼ねてしまい座の傾きは新たに前脚を
付けて支えることになります。
要するによく言われる座を延長して後ろ脚にしてしまう方法です。


                                            << 前へ Page top 次へ >>