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Challenge 2
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構造について 96 2005.2.25記
ロープの裏面(内側)の折り返しについて少し詳しく見ていきますと、縦巻
きは 2−2−2 などと状況や編むロープに合わせて、自分なりに間隔をあ
けて捨て巻きしていきますので、実際に向かい合う巻き枠に渡すロープは、
例えば 2-2-2 でしたら1/3になりますので、裏側を折り返して省略する効
果はかなり少なくなります。
また縦巻きは捨て巻き部分が有りますので、
折り返しが結構厄介になります。この縦巻きについては一本で巻いていく
方法と、本巻きと捨て巻きを別のロープで巻いていく方法がありますが、こ
の辺りについては Challenge に譲るとして自分なりに考えてみてください。
横編みについては編んで面を埋め尽くします
ので、ただ単純に折り返しな
がら編んでいくだけですから後は言うまでもないでしょう。
唯一ついえることは縦巻きの裏側を折り返していませんと、裏側の縦巻き
が邪魔になり横編みの折り返し作業がしにくくなりますので、折り返しで編
む場合はワンセットで考えて縦横とも折り返してしまう方が無難かもしれま
せん。
後一つロープを折り返す例を挙げておきますが、これに関しては横編みに
ついてになります。折り返すにはロープを掛ける部分があれば良い訳です
が、ピンや釘はただ折り返すためだけのものですが、構造的に他の部材
が折り返しを兼ねてくれるようなことを考えれば良い訳ですから、例えば前
後に対しての強度確保の為に貫を入れることが多いと思いますが、この貫
部分で折り返せば良いことになります。
図の右側は貫を追加したところになりますが、図で見ての通り貫部分で折
り返して表側だけを編んでいくことになります。折り返し方も図では貫の外
側を初めに通していますが、初めに座枠と貫間を通しても適いませんし、
その辺りは自分に好みの方法で構いませんが、この方法では折り返す貫
側が裏へ折り返して通すために一目すいてしまいますので、一度横編みを
貫に捨て巻きして編んでいくか、捨て巻き用のロープを別に巻きながら編
んでいく方法で、貫もロープで埋め尽くしてしまえば見た目の収まりも良い
でしょう。
こうしたところも言葉ではなかなかイメージしにくいところですが、二本の棒
で試してみれば直ぐ分かりますし、処理方法自体も色々考えられますので
自分なりに試して工夫してみてください。
この方法は座枠を二分割したと捉えることもできますが、それぞれの部材
に対する力の掛かり方を良く考えて、見た目的な収まりやバランスも加味し
て寸法仕様を考える必要があります。
これも一例ですから、それ以外にも方法自体は色々考えられますので、ロ
ープ処理と同様に自分なりに考えてみてください。
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