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ホゾについて 12 2003.3.15記

上図のような追入れ(大入れ)ではホゾの部材はホゾ穴の部材よりも板厚
の薄いものになります。当たり前ですが二点差線のようにホゾの部材と
ホゾ穴の部材の面を合わせて接合(面一と言います)しようと思えば、ホゾ
穴ではなく切り欠きになってしまいますので、接合辺が三辺になってしまい
好みの違いは有るかもしれませんが、見栄え的にも落ちるように感じます。
また強度的にも格段に弱くなります。
また二点差線のように同じ板厚の部材同士を接合しようとすれば、7項
で書きましたような板同士の諸欠き追入れ(大入れ)接ぎと、形としては同
じになリます。

そこで二段目の図のように片胴付きにすることで、綺麗な面一が得られま
すし、ホゾでしっかり組み上げることが出来ます。
同じ板厚同士かそれに近い部材同士を実際に組むことは多いと思います
が、片胴付きでは胴付きの無い側は追入れ(大入れ)になりますので、面
一に仕上げることが出来ませんので、必然的に三段目の図のように反対
面にも胴付を設けた形になってしまいます。
これは両胴付き平ホゾ接ぎとか二方胴付き平ホゾ接ぎと言ったりしますが、
両面面一でしっかり組むことが出来ます。
また、この両胴付き場合は二点差線のように、板厚を少し控えれば当然
四面の面取りが自由に出来ることになりますし、面一の仕様であればホゾ
穴の部材と連続して面取りをすることが出来るようになりますが、このまま
胴付き面を突き付けただけの仕様では少し面取りの見栄え(収まり)が悪
いので、一工夫欲しいところになります。その方法についてはいずれ書くこ
とにしますが、自分なりに考えてみてください。

ここまでは上下に胴付きの無い状態で見てきましたが、三段目の楕円の
部分の接合ラインはその右の図の矢印部分になりますが、ここは両胴付
き部分は付き合わせ、ホゾ部分は差込による接合になりますので、うまく接
合されていても僅かなことですが、一寸したことで見た目が違ってくる可能性
があります。また通常部材はほんの僅か設計寸法より大きめに切り出して
(下ごしらえとか木作りと言います)おき、組み立て前に仕上げ鉋をかけます
から、胴付が無い部分はホゾ部分も削ることになりますので、僅かなことで
は有りますがホゾの利きに影響してきますので、それを見越しておく必要が
あります。
 

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