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構造について 48 2004.10.28記

ここで背板の角度に付いて見ていきますと、 図のようにランバーサポート
辺りを支える背板(一枚)の仕様で考えていますが、背骨の形を考えれば
ランバーサポート辺りから後傾が大きくなりますし、背を大きく動かすこと
が出来ますので、快適な背当たり感を得るには、結構背板の角度は大き
く取ってやる必要があります。こうしたイスの色々な部分の角度は、イスの
仕様や諸々の事柄で人それぞれですから、自分なりのものを掴む必要
ありますが、モックアップ的なもので色々試して自分なりに数値と体感感覚
の関係掴んでください。
どんなものでも同じだと思いますが、特にイスは狙いどおり のものを一度
で完成させることはなかなか難しいものですから、作り上げた ものを色々
検討して問題点、改良点を次回作にフィードバックさせて経験を蓄積して
いってください。

これも色々なところで何度も書いていますように、実際に評価の高いと言
わ れているイスや、自分が惹かれるイスや実際に座って快適だと思える
イスの 位置関係や角度、寸法を実測したりするのも良い勉強になります。
図面やそうした諸々の数値が入手できれば最高ですが、なかなかそうもい
かないと思 いますので、参考程度になりますが色々な写真などから実測
して思いをめぐ らしてしてみるだけでも勉強になりますが、 とにかく機会あ
るごとに、色々な種類、タイプの椅子に座って見るだけでも良い勉強にな
ります。

これもここで今書いている限定された仕様の場合の極大雑把な目安ですが、
13〜15度程度を目安に考えていけば良いでしょう。ただこの角度は座面と
背の作る角度ですから、例えば座面に3度角度を付けていれば3度上乗せ
しますので、背の対地角度としては16〜18度となります。
これも編んだ背 のように弾力(クッション性)のあるものなどではある程度融
通が利きます ので、当然姿勢が変わることによる快適な背当たりへの対応
範囲が広くな りますが、木の背板では前に二枚の背板での仕様の例で書き
ましたように、 背板の縦方向は点線のように湾曲を付けてやることで、姿
勢が変わるこ とによる快適な背当たりへの対応範囲が広くなります。
また一枚の背板ですと、板幅は最低でも80〜100ミリ程度は欲しいところ
でしょう。勿論これはダイニングチェア的なわりと背の立った姿勢の場合で
すから、後傾したイージーチェア的なイスではランバーサポートだけで支え
るには無理があるのは言うまでもないことでしょう。


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