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構造について 43 2004.10.18記

背面より ウインザーチェア L  

ここで右の写真のように座面から背側を仕立てた場合と、前々項で書いた
左の写真のようなランバーサポートの少し上辺りだけを支えるイスを比べ
て みます。
ただ座面から背を仕立てると言いましても、直接座面に接合していなくても
座面近くから背を仕立てる場合も同様に捉えて構いませんので、そうした
仕様も含めての比較になりますが、この場合は丸部分を支点として背
側に必要な傾斜角を設けますので、当然背座の作るライン位置関係は
点線のようになり、必要に応じて矢印のように差込角度を変えるだけに
なりますので、細かいことは無視して大雑把に考えれば背座の位置関係
は角度以外変わらな いことになります。

当然この仕様では腰は最大で背側に当たる所までしか引くことが出来ませ
んので、適度な背座の角度の仕様であれば普通は点線のラインに沿っ
た座り方になりますので、座面の奥行きとしてはこの時に色丸部分で座
面先端と膝裏にある程度の余裕が取れれば良いことになります。
イス全体の奥行きとしては、背座の傾斜角度でほぼ必然的に決まってしま
いますが、丸部分を支点として背側を傾斜させますから、この奥行きに
は背に高さが大きく影響することになりますので、実用性を最優先してスペ
ー スを考えるのであればですが、デザインやイスに持たせる雰囲気、意味
など(これは重要なことですが)は別にして、イスの重さや木の使用量も考
え合わせて、必要以上に背を高くすることはいかがなものかと思う次第なの
でありますが〜なんの決まりも制約はありませんので自由であることは言う
までもないですね。
回りくどい書き方をしていますが、要するに早い話が一言で言ってしまえば
座面からランバーサポート辺りまでの空間が有るか無いかの話なのですが、
当然これは座る姿勢、取ることのできる姿勢や背当たり感覚が随分変わっ
てくることになりますので、それぞれの特徴を良く掴んでケースバイケースで
使 い分けていくことになります。
また後一つランバーサポート辺りから上の仕様においても、どの辺りまで背
を設けているかで、当然これも座る姿勢、取ることのできる姿勢や背辺り感
覚が随分変わってくることになりますので、こうしたことから随分色々なバリ
エーションの背の仕様を考えることが出来ますが、腰から上半身を曲げるこ
とは当然ですが、ランバーサポート辺りを中心に背を大きく動かすことが出
来ますので、背の仕様はどうしてもランバーサポートを中心に考えていくこと
になります。
それとランバーサポートについて一つ補足しておきますが、一般的にはお臍
の後辺りとされているのではないかと思いますが、私がここに書いているラン
バーサポートは、お臍の後のピンポイント的な意味ではなく、もう少し漠然とし
た広い範囲で骨盤上端辺りから肋骨下端(鳩尾)辺りまでの広い範囲でのこ
とで 書いています。


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