Challenge 2
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構造について 21 2004.8.23記
本体に天板を組み付ける場合は
、緑矢印の接合ラインは本体に対して天
板が久になりますので、凄く目立つところではありませんが、一応見え掛り
ですからピッタリ密着させないと見栄えの悪いものになってしまいますから、
こうしたところの積み重ねが全体の雰囲気に影響してきますので、手をか
けるべき所とそれ程でもない所のメリハリは必要で大切なことですが、丁
重な作業を心がけます。
テーブルなどの脚物では、天板側の青矢印の裏面のライン(面)は相対的
なものが無いですし、反り止めがうまく蟻挿しできていれば面自体は鼻落ち
などが有ったりナイフマークが残っていても問題になることはないですし、そ
こそこでそれ程神経質に仕上げる必要はないと思いますが、図のような箱
物では相対的な関係がでてきますので、僅かの全体的な湾曲などでしたら
緑矢印ラインを削ってピッタリに修正できますが、鼻落ちなどの局部的な凹
凸は厄介なことになりますので、反り止めを組み附ける前に平面を良く注
意して仕上げておきます。勿論面自体の仕上がり程度は裏面ですから、そ
れ程神経質になる必要はないでしょう。
実際の天板の組み付けでは天板を本体にはめ込んで、高い所を確認しな
がら削って合わせていきますが、四隅の縦框は木口削りになりますので欠
けが出ないように、鉋自体の向きやをかける方向を注意します。またこの時
に木口はスプレーなどで水を吹き付けて繊維を柔らかくしておけば作業が
楽になるでしょう。
見栄えを考えると特に四隅の角は、絶対に隙間ができないように削り過ぎに
注意します。またこの時に黄点線のように、気持ち内側をテーパー気味に削
ってやればピッタリ合いやすくなります。これはホゾの胴突き面をすき取るこ
とと同じ発想ですが、とにかくピッタリ合いやすいように自分なりに色々工夫し
てみてください。
とにかく框構造の場合は本体と天板の接合は木の伸縮が違いますので、な
かなか厄介な部分になりますし、その構造から基本的に天板は本体に対して
久を出して大きくしますので、家具を持ち上げるときには茶矢印部分に手を
掛けることになりますので、緑矢印のビス締めはしっかりしたものにしておく
必要がありますし、反り止めの蟻挿しも嵌め合いがあまり緩くならないように
慎重に仕上げます。
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