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構造について 20 2004.8.21記

一つの例として作業手順の細かいことを少し書いていきますと、フレームを
原寸確認した内寸に当たる矢印のラインピッタリか、極僅か狭めに蟻溝
の両外がくるように溝を掘ります。下の図のように反り止めの部材は蟻溝
より適当に矢印寸法分大きめに加工(下ごしらえ)しておきます。ただこ
れは逆に考えて蟻溝幅を極僅か狭めに掘っておけば良いことですが、これ
で蟻溝に合わせてある程度のところまで手で差し込めるように蟻棒を加工
す れば、矢印寸法分が広すぎて入らない部分になりますので、抜き差し
できる部分まで差し込んで天板を本体の乗せて確認し、一度蟻棒を抜き取
っ て鉋で削ります。あとはピッタリ入るまで繰り返し鉋で削って調整します。
要するに予め蟻棒の両外寸法が広くなるように仕上げて鉋で削ってピッタリ
に仕上げるように、矢印部分が調整代になる分けです。勿論削るのは嵌
め合わせる外側だけです。
これはあくまで一つの例ですから、自分なりにうまく組み上がる方法を工夫
して見てください。

框構造でも矢印部分を天板に直接蟻挿しすることもできますが、そのた
めには蟻溝の加工精度に注意しないといけませんし、框の仕様を工夫して
全体の構造や組み立て手順も良く考える必要があります。他にもまだ方法
自体は色々有りますので、自分なりに工夫してみてください。

下の右図はイスを横から見たところを表していますが、イスの座板などを座
枠に乗せる場合の接合方法として一番簡易には、座枠の下からビスを挿し
て止めてしまうことになります。これに関しては Challenge3 の「アームチェア
の製作過程」の最後のページ(30)を参照してください。
実用上はこれでも十分なのですが、少し手をかけるのであれば、上記の天
板と同様に反り止めを蟻挿ししてそれをビス止めしても良いでしょう。
ただイスは座板寸法が小さいので、センター一本でも十分だと思いますが、
そんなときには反り止めを点線のところで分割し、矢印の部分は前後の
座枠に組み込んでしまい、矢印のように座板をビス止めしてしまっても良い
でしょう。
フレーム仕様や座板の関係もありますが、もっと手間をかけるのであれば
矢印部分の座枠自体に蟻挿しすることも出来ます。仕上がりとしてはこれ
以上ないほどスッキリしたものになります。


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