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加工(製作)について 15 2004.5.18記 
   最後に白楕円部分の下端についてですが、        
この部分も結局台尻側と同 
じことになりますが、緑矢印の刃口近くは先に書きましたように、刃の出し 
入れ調整で膨らみますので、台尻側より絶対に高くならないように特に注 
意して調整します。 
刃の食いつきに
付いてはこの台頭側が一番影響しますので、荒中削りの 
ようにある程度
厚めに削る場合はこの部分は少し下げてやれば良いこと 
になります。
ただあまり下げすぎますと、当然どちらかと言えば削り面は紫 
矢印のよう
に凹形になります。また反対であれば削り初めと削り終わりが 
良く削れて凸形になりますので、平面を削るには丁度良 い加減がある訳 
ですから、やはりこの部分もカット&トライで自分なりの
仕立てを見つけれ 
ば良いでしょう。 
別の言い方をすれば、削り面が凹凸気味になることについては、極端に考 
えて外丸、内丸削りの反り台鉋をイメージしていただければ分かりやすい 
と思いますが、下端の接地点が微妙にそうした傾向(状態)にあると見て良 
いことに
なるで
しょう。 
鉋はやはり荒中削りと仕上げ削りとに分かれますが、刃口の狭い台では 
少し刃を多めに出して厚削りしようと思いますと、引きが非常に重くなりま 
すし、今まで書いてきたようなことから、下端や桃矢印の間口(刃口)寸法 
は理想を言えばそれぞれに適した仕立てが有ります。前項の最後で書き 
ましたように、桃矢印の間口寸法は下端調整で広くなってきますし、使い 
回しなども考え合わせて二丁は欲しいところです。 
例えば替え刃式の鉋を使う場合でも仕上げ削りで刃は新品を使い、仕上 
げ削りでは使えなくなった刃でも荒中削りでは十分使えますので、そうした 
使い回しも効率良くできます。 
仕上げ鉋は名前の通り、仕上げの最後の一削りだけに使えば、色々な意 
味で非常に効率よく作業ができます。ノミなど他の刃物でも同じことが言え 
ます。 
鉋台に鉋刃を挿してある角度(仕込み勾配)は、削る部材の種類により最 
適角度が変わってきますが、当然軟材では寝かし気味にしますし、堅材で 
は縦気味にしますが、極端な軟堅さがありますと一つの鉋での共用はなか 
なか辛いものがありますが、そうでなければ切れ刃の砥ぎ角度である程度 
対応できますし、まず標準的な角度で問題が起きることはでしょう。一応鉋 
を購入される時点でそんな事も考慮してください。 
 
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