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加工(製作)について 9 2004.6.6記 
鉋は大小色々ありますが、大きいものは鉋自体が結構重くなりますし、引 
きも重くなりますので、まずは六分(65ミリ)程度までで十分だと思いますが、 
これ一つあれば相当色々なところで使えます。ただ重いですから一寸大変 
なところはあります。 
私の場合八分や長台もありますが、畳一畳程度のテーブル仕上げでも六 
分で済ませてしまいますので、八分や長台は殆ど使わない状態ですが、こ 
れは使いこなせないと言ったほうが正解かも・・・ 
 
小鉋は何と言っても軽くて助かりますが、大きい鉋ではかけられないところ 
や入り面、面取りなど、こまごましたところで非常に使用頻度が多くなりま 
すので、できたら刃幅が30〜40ミリ程度の小鉋が一つあると重宝します。 
小鉋は、例えば入り面やざっぱな面取りなどでは鉋の下端調整が悪くても、 
刃さえ出ていれば用は足りますし、そんなところで使いながら鉋を扱う感覚 
を身に付けたり、鉋台の下端調整を練習するのも一方かもしれません。 
面を削るにはやはりある程度大きい鉋になると思いますが、今は自動鉋で 
加工した板のナイフマークを消すような、仕上げ削りが多いのではないかと 
思いますが、昔から言われているような削りに合わせた、数種類の下端調 
整した鉋を用意することも絶対必要とは言えないような気もします。 
 
鉋台の調整について少しだけ書いておきますと、鉋の刃もノミのような片刃 
の刃物ですが、刃物だけですと自由には動きますが、平面やアール、曲面 
などを安定して削ることができませんので、それに鉋台という冶具を付けて 
安定して削ることができるようにしたものと捉えてよいですから、冶具は加 
工の基準になるものですから、それが狂っていてはうまく加工できないのは 
当然です。 
鉋台の下端はその冶具の基準面になる部分ですから、非常に大切なこと 
が分かると思いますし、台は木ですから磨耗したり動きますので、適宜にそ 
の磨耗や動きを調整修正する必要があることもわかると思います。 
鉋台の下端は砥石と同じで、まず平面が出ていることが一番大事で大切な 
ことですが、単純な反り(凹凸)は修正しやすいですが、捻れが一番厄介です。 
鉋台の下端調整には下端の状態を確認する下端定規と、修正する台直し鉋 
が必要になってきますので、鉋を扱う限りは必要なものですから代替するこ 
ともできますが、できればワンセットのものと捉えて同時に揃えてしまいたい 
ものです。 
 
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