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ホゾについて 123 2004.5.3記

前項で木口を留めにして隠してしまうことを書きましたが、あと一つ見えが
かりの必要な部分だけ木端を留めにしておくことも出来ます。これは留め
接ぎのところでも書きましたので重複しますが再度少し書きますと、例えば
上の左図のように板同士をL字の突き付けにした場合、見えがかりの木
端部分の見てくれを考えて、矢印の適当な寸法部分だけ点線のよう
に留めにしてしまいます。
各部材の加工としては、その右図のように凸側は適当な寸法の三角の
留め部分を付け、凹側は凸側の三角の留めに相応した欠き取りをします。
これで見えがかりの木端は留め接ぎとなり見栄え良く仕上がります。必要
があれば両木端を同様の留め接ぎにします。これはさまざまなところ場合
で応用できます。
留め接ぎ自体は接合強度を上げ難いですし、非常に手間がかかりなかな
か難しいものですが、このように見えがかりの必要な部分のみ留めにする
ことで殆どの部分は直角の接合になりますので、加工も楽になりますし接
合強度も稼ぎやすくなります。

もう少し手間のかかる刻んで組み手として組んでいく方法がありますが、こ
れについては前に書きましたように、普通の三枚接ぎを基本と捉えて後は
それを複数並べていくだけですから、そちらを参考にしていただくこととして、
そこに出ていないものだけ少し挙げていきます。

先に書きましたように、三枚五枚七枚と組み接ぎは基本的には組み上が
りがシンメトリーになるように奇数割りしていきますが、二段目の図のよう
に板物では半割りして二枚組み接ぎにすることもよくあります。
二枚組み接ぎの場合は、両部材とも同じ形状(加工)になりますので、見
方によってはシンメトリーと捉えて良いようなものでしょう。
勿論ここでも釘やビスの併用が前提ですが、矢印のように両面から釘
やビスを利 かせることになりますし、二枚組みですが組むことの効果を考
え合わせていただけば分かると思いますが、ただの 突き付けに比べれば
かなり強固に組み上がります。


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