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ホゾについて 94 2003.11.20記

ホゾ部分の加工が終わりましたので、最後に初めに切り込んだ胴突きの
線部分をノミで仕上げます。罫書き線に対して0.5ミリ弱程度で胴付き鋸
がうまく入っていれば、白書きかケヒキの切り筋にノミの刃を合わせて落と
していきますが、落とす部分が多ければひとまず0.5ミリ弱程度までノミで
落 としてから、最後に切り筋にノミの刃を合わせて落とします。
この0.5ミリ弱程度と言う値も、あくまでベニマツを扱っている私の場合の、
私の使っているノミの切れ味と私のノミを扱う癖の兼ね合いから来る目安
値です。
ノミは片刃ですから切り筋にノミの刃を合わせて落としていけば、二段目の
図のよ うに削り落とす部分が刃表で返されて、うまく切り筋で真直ぐ落とす
ことができますが、切り落とす部分が大きすぎますと刃表で返す部分の抵
抗が増 えて、 片刃のために矢印方向へノミ自体が押されることになって
しまい、切り筋にノミの刃先を合わせているにもかかわらず、木が潰れて胴
突きラインが乱れてしまいますので、扱う材料、ノミの刃幅、刃先角度、切れ
味(研 ぎ上 がり具合)とノミの扱いなどから自分なりのものを見つけてください。

ノミの刃幅は当たり前ですが部材の幅より狭いものを使いますが、その中
で広けれ ば落とす力が要りますし狭ければ落とす力は少なくて済みますが、
回数が 多くなりぶれやすくなりますので、扱う材料や自分のノミの切れ味や
筋力なども考 慮に入れて選びます。
ホゾ継ぎは胴付きがピッタリ密着していることで、その働き効果が十分発
揮されることになりますし、胴付がピッタリ密着している組み上がりは気持
ちの良いものですから、見た目的にも非常に大切な部分になりますので、
罫書いた切り筋からブレないように慎重の上にも慎重に仕上げます。
下の図はノミの刃先部分を表わしていますが、ノミはどんな場合でも矢印
のようにノミに対して真直ぐ落としますと、切削抵抗が大きいものですし、
少し切れ味が落ちてきたのもなどでは木の繊維を潰すことになって、ます
ます切削抵抗が大きくなってしまいますので、ケースバイケースではありま
すが、なるべくどんな場合でも矢印方向のノミに対して横の滑らす要素を
取り入れて削るようにしてやれば、削る力も少なくて済みますし、刃先に無
理な力がかかりにくくなりますので長切れにつながります。
また油壺のよな物を作って削る作業中に随時刃先に油を付けても、長切
れにつながりますので、研ぐ回数を減らすことができます。ただこの油は粘
度の低い物(これも人それぞれケースバイケースですが)を使い、木に油が
染み込んで色が変わってしまうほどには付け ないように注意して、刃先に
ほんの僅か付けたかどうか分からない油膜が 出来る程度で十分効果があ
ります。

 
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