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工具、材料の購入について 2001.10.7記

  工具、材料などの購入は、ホームセンターなどを利用される事が多いと思います。まず一般の方であれば全て用
が足りると思いますが、少し本格的に何かをやろうとした時には、少し不便を感じる事があるのではないでしょうか?
ホームセンターには、いろいろな特色やスタイルの店が有りますので、一概には言えないのですが、あくまでも一般
論としては、DIYにもとずいて、不特定多数の一般の方を対象に、どなたでも使う事ができる物を、多品種大量に安
価に提供する所がホームセンターだと思います。少し本格的に何かをやろうとした時には、だんだんそのコンセプト
から外れていきますので、品揃えが少なくなるのは止むおう得ないと思います。

また別の観点から、例えば職人さんが手間をかけて丹精込めて作った、素晴らしいカンナは大量生産することが出
来ませんので、職人さん、カンナを生かすには、それなりの価格をつけてそれなりの技量をもった方が使いこなす事
だと思います。また一方で、ある程度工業的に謙価に多くの方に提供するために作られたカンナは、多くの方が使
うことでそれを生かす事が出来ます。
これらの事から、職人さんが手間をかけたカンナは、金物屋さんや専門店へ、ある程度工業的に謙価に作られたカ
ンナは、ホームセンターなどで扱われる事が多くなると思います。例えて言えば、ホームセンターは万能工作機であ
り、金物屋さんや専門店は専用機だと思います。これは作られるコンセプトや、店の性質から来る必然で、これには
優劣は有りませんし、私たちが目的に合わせて何を選ぶかは自由です。

適材適所=分相応(分を弁える)=生かす=バランス、と言う言葉があります。私の大好きな言葉ですが、工具、材料
などの購入を考える時には、この言葉を加味して、私の求める工具、材料はどこに行けば目的に合った物が有るか、
それは私に合った物か、またそれを使いこなせるか、使いこなせなければ、努力して使いこなせる範囲の物なのか、
生かすことが出来るか、生かすことが出来なければ、努力して生かすことが出来る範囲の物なのか、などと考えなが
ら決めています。
まず初めに、どの程度の事をしたいのかと言うことを決めて、適材適所=分相応(分を弁える)=生かす=バランス、
を少し加味して考えていけば、事はわりとスムーズに進むのではないかと思います。

実際に私の場合は、カンナ、ノミ、のこぎり、切り出し、白書き、ケビキなど切れ刃の有る物は、金物屋さんや専門店
で購入しています。ただし、のこぎりなどで、通しホゾやクサビなどを切り落とすときに使う物は、接着剤が刃に付きま
すので替刃式の物をホームセンターなどで購入しています。サンドペーパーなどは100枚単位ですし、編み椅子に使
うロープなどもロール単位で買いますので金物屋さんや専門店ということになります。その他諸々の物は、ケースバイ
ケースですが、ホームセンターを良く利用しています。
木に関しては、仕事柄木材屋さんで購入していますが、治具や型紙などに使う合板などはホームセンターを利用して
います。アマチュアの方であれば、普通はホームセンターなどを利用される事が一番便利だと思いますが、すこし本
格的に何かをやろうとした時には、やはり木材屋さんなどを当たって見るのも良いかなと思います。目的を話せば少
量でも結構親切に対応していただけると思います。また今時は、インターネットでいろいろな木材の入手情報を集め
ることが出来ますので、活用されたら良いと思います。


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