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その他のホゾ、構造について 31 2002.9.16記

 ここからは手加工になりますが、まず設計した形状を掘り出すため必要
だと思われる所に、目安線を点線の様にスミ入れします。
次に、木片にホゾ穴を空けそれをクランプに固定して、そこに取手を差込
んでグルグル回しながらノミで削っていきます。
まず、頭の部分をおおよそ削ってしまいます。次にホゾ元のベース部分を
図の矢印の様におおよそ削ってしまいます。
次に、同じ順序で仕上げ削りをしていきますが、少し幅広の削り筋が付か
ない様に、良く研いだノミを仕上げ削り用として別に用意して、仕上げ削り
以外では削らない様にして、ノミの扱いとしても横に滑らす様にして削り、
シャープな削り面が得られ、尚且つノミの刃先に負担がかからない様にし
てやれば、取手(ノブ)の製作途中でノミを研がずに済むでしょう。
この手の取手は、特に丸ホゾでは、ホゾをノミとサンダーで仕上げますか
ら、ホゾの垂直が狂う可能性が有りますので、取手を取り付けた時に胴付
き部分が綺麗に密着しない事が有りますので、少しでも胴付き部分が目立
ちにくい様に、図の様に矢印部分を2ミリ程度逆テーパーを付けておくと
良いですし、見た目的にもこの形の方が収まりが良いでしょう。
取り付けに際しては、矢印の胴付きホゾ元も普通のホゾと同じ様にすき
取っておいた方が良いでしょう。
この手の取手(ノブ)は木工旋盤が有れば、また違った形状、雰囲気の物
が短時間で加工出来ますので、これも色々楽しめるでしょう。

次に図の様に天板を板組みした場合等では、前面がほぼ平面になります
ので、取手があまり飛び出さない 様に考えておいた方が、収まりが良い様
に感じます。
これも色々なタイプがありますが、一つ例を挙げますと、一番単純には取手
としての部材を付けずに、図の様に引き出しの前板の下木端に手がかりを
掘り、そこに手がかかる様に、下の引き出しの上部を色々な好みの形に欠
き取り取手とします。この掘り込みや欠き取りは、形だけでなく色々な方法
も有りますので考えてみてください。
この時に最下端の引き出しは、本体下の矢印の横貫を前板の板厚分後
ろに下げ ておけば、図の様に見た目の取手の数は一段減る事になりますの
で、さら にシンプルになります。

この引き出しの取手(ノブ)の形状や方法は、意匠的な意味合いが大きいの
で、意匠登録されている場合も有ると思いますので、営利が絡む場合には問
題になりますので良く調べる必要がありますが、個人で作り自分で使う限りに
おいては問題ありませんので、気に入った物があればそれを取り入れて作る
のも良いですし、取手に限らず同じ物では面白くないので、それをベースにし
てなるべく自分なりのアイデアを加えると良いでしょう。


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