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その他のホゾ、構造について 18 2002.5.30記

   

 テーブルの天板と脚の接合については Information の「テーブルについ
て」で書きました様に、テーブルは、製作、搬入、移動、引越し、などを考
えて、基本的に天板と脚は分離可能な構造にしています。

構造はいたって簡単で、写真からも判ると思いますが、 図の様に天板の
反り止めにアリ挿しした材に鬼目ナットが埋め込んであり、脚とボルトで
結合する構造にしています。通常のダイニングテーブルでしたら二本脚タ
イプで片側M8のボルト4本になるでしょう。当然高さを変えるには天板と
脚の接合面になる線の所にスペーサーを入れる事になります。
点線はストレッチャーになりますが、ホゾで固めても良いのですが、楔止
めにしておけば全て分解可能に成ります。
 

テーブルが4本脚になりますと、脚の奥行き方向はなるべく外にしたいで
すし、天板の反り止めの木口は出来れば出したくない所ですから、一体
物として作る場合には多少作りやすいのですが、天板と脚を分離可能な
構造にする場合には折り合いを上手く付けにくいので少し厄介です。
また、4本脚タイプでは幕板のある物も結構見かけると思いますが、使い
勝手を考えると出来れば無しで作りたい所です。

図の方法は木口が見えない様にして、天板と脚はボルト締めとして、4本
脚ですが幕板を無くするために、ストレッチャータイプとした物です。
ただ、 この場合には天板と脚の接合面になる線は図の様になりますの
で、見栄 え良くスペーサーを入れる事が出来ませんので、高さ調節は不
可です。
天板の反り止めと脚は同じ寸法にして面一とし、図の様に留めで面を合
わせます。こうする事で天板の反り止めは幅広く効かせる事が出来ます
し、 反り止めの木口は脚で隠れますし、脚の見えがかりは天板まで伸ば
す事 が出来ます。
また、この時に丸部分は下の拡大図の様に処理しておけば収まも見栄
えも良く何かと都合が良いでしょう。矢印の寸法は2〜5ミリ程度が適当
かと思います。
この時の製作手順は当然、まず、脚を組み立ててしまい、次に反り止めを
現合で確認しながら調整してから天板に差し込みます。天板の反り止めの
アリ溝間の幅と、ストレッチャーの寸法関係を精度良くしておきませんと、
留め部分が面一にならなかったり、ストレッチャーの胴付き部分が密着し
にくくなったりしますので、細心の注意を払って加工してください。
また、この脚と反り止めの両留め部分の角はサンドペーパー等で少し丸
めておけば目違い払いの役目をしてくれますので多少の誤差は逃げる事
が出来ます。
点線はストレッチャーになりますが、こちらも同様にホゾで固めても良いの
ですが、楔止め にしておけば全て分解可能に成ります。
この時にストレッチャーは、邪魔になりにくいように、なるべく 上げておきた
いのですが、矢印の寸法は、天板との締め付けボルトが入 るだけのス
ペースは確保するように注意してください。
ボルトの仕様は同様です。
ただ楔止めの場合には上記の二本脚タイプでも同じですが、この面から座
る時に邪魔になりやすいので脚を少し中へ寄せるか、フットレストを兼ねて
ストレッチャー自体を床面近くに下げても良いでしょう。横ブレに少し弱くな
りますが、工夫すればこれも面白いデザインの一つになると思います。

「その他のホゾ、構造について 19」でテーブルに関する事をもう少し書いていきます。


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