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イスについて 24 2002.3.6記
ペーパーコードで編み進めていく方法について
二つ書いておきます。
まず、3〜5クール分程度の長さに切り、編んで
押さえながら1、2回分通し、
編んで押さえながら1、2回分通し、と編み進めていく方法が有ります。
もう一つは少し長めの束に取ります。次に束のまま戻しながらワンクール
分ペーパーコードを通してしまいます。次に通した分編み、ここで一度クリ
ップクランプで留めておき、また、ワンクール分ペーパーコードを通して、次
に通した分編み、と編み進めていきます。
どちらもそれぞれの良さが有りますが、前者の方法は同じペースで最後ま
で編んでいくことが出来ますが、ペーパーコードを長くすると引き通す事が
大変になりますので、少し短めに切りますので繋ぐ回数が多くなります。
ただ繋ぐ部分は隠れてしまいますので、かなり短くしても繋ぐ回数が多くな
るだけですが、なぜか短く切る事に抵抗が有りますので、作り手の気持ち
の問題になるでしょう。
束にする方法は、始めはペーパーコードを通す間口が大きいので、かなり
の束でもわりと楽に通すことが出来ますが、段々狭くなりますので、最終的
には前者の方法で編んでいく事になりますが、繋ぐ回数としては少なくなる
でし
ょう。
習熟すれば前者のほうが早く編む事が出来るようになると思いますが、初
めは束にして編んでいく方が、多少時間はかかると思いますが、編む事に
集中できますので、慣れるには良いと思います。
ペーパーコードを繋ぐ場所としては、この編み方は表中裏と三層になります
ので、初めは上図の紺矢印の四辺が中になり隠れますので、この位置で
繋いでいきますが、段々短くなりますので最後は裏で繋ぎ、目立たないよう
に押し込んでおきます。
ペーパーコードを結ぶ方法は、綿ロープでは「本結び」でしたが、ペーパー
コードは滑りやすいので、「本結び」では抜けてくる可能性が有りますから、
「一重つぎ」にしておくのが良いでしょう。
最後に後脚幅を絞った場合の三角部分を化粧編みして埋めていく方法を一
つ書いておきます。
方法としては三角の部分だけ編んで埋めますが、図は前後、左右の巻き枠
がフラットの場合について一回分だけ書いてあります。
紫丸ポッチが編み初めになりますので、側枠の内側に小釘で留め図の様に
編んで、最後は紫矢印の様に反対の側枠の内側に小釘で留めます。この編
み方で端から三角部分が埋まるまで編んで後は普通に編んでいきます。
この時前枠にかけるペーパーコードは、前枠に対して直角になるように注意
して、側枠に留める位置を決めてください。
前後、左右の巻き枠に段差が有る場合は、前に書きました捨て巻きの方法
が良いと思いますが、化粧編みして埋めていくのであれば、同じ様に編んで
埋めますが、その時は編み方が繫がる様にペーパーコードのかけ方を変え
てください。
この三角部分を化粧編みして埋めていく方法の特徴は、
捨て巻きの場合は
稜線は茶点線の様になりますが、化粧編みの場合には始点が角から始まり
ますので、赤点線の様になりますので、白丸部分の稜線が少し後ろにずれる
事になりますから、座り心地が少し変わってきますので、外観と考え合わせて
好みで使い分けてください。
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