top
Challenge
<<
前へ 次へ >>
イスについて 1 2001.12.4記
イスに関系する事を書いていきます。まず座と背の角度などについて少し書いていきます。
イスの座と背の角度はシートハイが変われば最適値も変わってきますし、座と背の大きさ、座と背の仕様などにも影
響され、単独では考えにくい所が有ります。また座り心地と各関係の数値がなかなか比例的いかないようなので厄介
ですし、そこにスタイルや構造などが加わりますから、その辺りの関係を総合的に考えていく事になりますので、質の
高いイスを作ることはなかなか難しいことです。そこが逆にイスを作る面白さでも有ります。
イスは一度で上手くまとめることはまず無理ですから、前項でも書きましたように、何度も改良を重ねてそこで初めて
完成度の高いイスになりますので気長に挑戦してください。
大きく三つに分けて書いていきます。ダイニングチェアや勉強机、事務などで使うワークチェアと少しくつろぎの要素
を持たせた、リビング系、 後は安楽性や休息を求めたイージーチェアです。
シートハイは低くなれば自然に背を後ろに傾けたくなりますし、高くなれば背筋が自然に伸びてきますので、スツール
などは少し高めが合うと思いますし、ダイニングチェアやワークチェアもこれに順ずると思います。リビング系では少し
背を倒しますので、座の角度も同様に少し大きくなり、シートハイは少し低くなります。イージーチェアになりとますとか
なり背を倒しますので、座の角度も大きくなり更にシートハイは低くなってきます。
一般的にシートハイは少し高めではないかと思いますが、この辺りの事やイスについては他に少し書いて有りますの
で、そちらも参照してください。
まず座の角度について書いていきます。
ダイニングチェア、ワークチェアはイスの使われる場所の性質上、テーブル側に体を傾ける動きや、立ち座りも多い
と思いますし、なるべ
く姿勢を強制される要素を減らしたいので、座の角度は3、4度程度が最大と考えて良いと思い
ます。シートハイにもよりますがこれ以上傾けますと机上に向かう動作に少
し抵抗が出てきます。
またワークチェア等では机上での作業内容などにより、逆に前傾させたい
場合
も出てくると思いますので、臨機応変に目的に合った角度を考えて行
きます。
座面の大きさやイス全体の大きさも最小限に抑えて、なるべく軽量化に努
めて取り回しが楽になるようにしたいところです。
リビング系は少しくつろぎの要素を持たせるため、座の角度は少し大きめ
で、3~8度程度にします。
座面の大きさやイス全体の大きさも少し大きくして、ゆったりと座ることが
出来るようにします。
イージーチェアになりとますと休息や安楽性のために、座の角度は更に大
きく、8~15度程度にします。
編座と木の座を比べますと、編座はたわみますから体感角度は浅く感じま
すので、それを考慮に入れて座の角度を考えなければいけませんし、実質
的なシートハイもその分低くなりますから、背の角度にも影響してきますの
で、その辺りも頭に入れておく必要が有ります。
また、木の座で座り心地を良くするため座を削る場合は、その形状にもよ
りますが、体感角度は浅く感じる傾向にありますので、編座の場合と同様
にそれを考慮に入れて座の角度を考えなければいけませんし、当然シート
ハイもその分低くなりますので、編座の場合と同様に背の角度にも影響し
てきますので、その辺りも頭に入れておく必要が有ります。
座面の大きさやイス全体の大きさも、リビング系と同じ様に大きくしますが、
更に見た目のゆったり感も欲しくなります。
         次に背の角度について書いていきます
ダイニングチェア、ワークチェア等の背の角度は上図紺線の様に、スピンド
ルや背板を座に挿すタイプでは10度前後を標準と考えて良いと思います。
また下図青線の様にスピンドルや背板を座に挿すタイプで、ランバーサポー
ト辺りまでの背の低めのイスでは、13~18度程度と座の角度は同じでも背
が低くなると少し大きめの角度にします。
これは座ってみると良く分かるのですが、背が低いとランバーサポートより
上の背が自由になりますので赤矢印部分の当たりがきつくなります。
これを逆に右図の背の高いイスで13~18度程度倒してみると、背が倒れす
ぎて座り心地が悪く感じます。これは同じ体の傾きでも背が有る無しでは体
の力の入れ方が違うからだと思いまが、背が高い場合は上半身の力を抜
いて全体を背にあずけますので、どうしても腰が前に行き気味になりますの
で体感角度が大きく感じるためではないかと考えています。
また背が低い場合はどちらかといえば、背を反らし気味になりますので体感
角度もそれほど大きく感じないためだと思います。この辺りもイスのなかなか
面白い所です。
図の緑四角の様に笠木タイプの場合は青線と同じ様に座ったときには見か
け上の座面奥行きは短くなりますが実際には腰を引く事が出来ますので、
イス全体の奥行きは小さくする事が出来ます。
白矢印部分は腰を引いた時には当たりがきつくなりますので、面を大きく取
るか笠木自体にRを付ける等してうまく処理しておく必要が有ります。また赤
矢印部分も背を反らした時に当たりがきつくなりますので同様に処理してお
く必要が有ります。
「イスについて 2」で続きを書いていきます。

<<
前へ Page top 次へ >>
|