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治具について 
2001.10.17追記

 治具は家具作りにおいても大切な物です。治具一つで、今まで作ること各種治具
が出来ないと諦めていた物や、難しいと思っていた物が簡単に出来る様
になったりしますから、絶えず、安全、正確に、楽に早くに作ることが出来
ないか、という事を意識しながら作業する事が大切です。
特にイスなどでは、Rや角度が付いてきますので、工具、機械などを購入
したそのままでは出来ない物が、治具を工夫する事で製作が可能に成っ
たりする事が多く出てきます。イス作りは治具作りとよく言われますが、
イスを作ってみるとこの事が良く分かります。
またトリマ、ルーターなどは危険な工具ですから安全のために治具が必要
になってきますし、発展性のある工具ですから、治具しだいでいろんな加
工が出来るようになりますので、自分に合ったものを考案してください。

写真の一番大きな物は、Exhibitionにあるイージーロッカーの足(ロッカー)
と支柱のホゾをクランプで組み締める物です。イージーロッカーはこの治
具が無いと作ることが出来ません。またその下二つもクランプで組み閉め
る治具です。
写真の菱形や台形などの物は、昔から良く使われている物で、Exhibition
にあるネストテーブルの留部分などの、角度の付 いた面をノミで仕上げる各種型紙
時に使う物です。また三角の二つは、角ノミ盤やボール盤でイスなどの角
度の付いたホゾ穴や丸穴を開ける角度治具です。

型紙は治具のカテゴリーに入るのかどうか分かりませんが、二番目の写
真の型紙は殆どイスに使うもので、これが無いことには仕事になりません。
イスの設計では原寸大の図面を書きますが、大きなRなどはコンパスでは
書きにくいので型紙を使います。この設計に使用した型紙を作業で使えば
理想的です。Rの型紙は400R〜2000R程度で、50ミリ間隔で内Rと外Rをダ
ブらせて作りますと、おなじRでも作業状況により内Rと外Rで書きたい場合
が有りますので便利です。
型紙の材料はシナ合板の3〜5ミリ程度が良いでしょう。ラワン合板は木が
荒いので、作る時にバリが出やすいですし綺麗に書けませんので、型紙や
治具等には不向きです。

他の材料では、厚めの合板ではシナランバーコアが加工もしやすく平面も
良く出ていますのでお勧めです。
治具は作業の基準となる物ですから、合板を購入する場合は、反り捻じれ
の出た物も有りますので、良く平面の出た物を選んでください。T字締め付け
また箱治具などは、ノミを定規面に沿わせて使いますので、柔らかい木で
は早く狂いが来てしまいますので、出来れば広葉樹などのなるべく堅い木
で作ると良いでしょう。無垢の木で作る時は反り捻じれが出ますので良く乾
燥させてから作るようにしてください。また木の向きなども良く考えて作って
ください。私の経験では、ノミで削る方向に柾目を持って来た方が調子が
良いですが、いろいろ試してみてください。

治具ではないですが、下の写真は横幅1600ミリのキャビネット前下横框の
締め付け写真です。長いクランプは手に入れにくいですし、使用頻度も低
いですから、横幅1300ミリを超える締め付けは、なかなか頭の痛い所です。
パイプタイプも有りますが、長くなるとどのクランプもシャフトがしなり、締め
付け部分に、捻りのモーメントがかかる様になりますので強力に締め付け
辛い所です。
T字タイプの三方締めも有りますが、守備範囲が少し狭いようです。
写真の方法は、前下横框の上下を当て木で挟み、Fクランプで固定します。
その上下の当て木と、縦框を上下二本のクランプで締め付けます。これで
かなり強力に締め付けることが出来ます。クランプの種類により、当て木の 木口面の角度調節や、当て木が滑る時
には薄いシリコンゴムを挟むなど、ケースバイケースで考えて試してください。この方法ならば横幅を気にせずに、わ
りと理想的な締め付け作業をすることが出来ます。ただし、はたがねでは懐が狭いので、框が前後に有れば前後の
当て木にさらに木を渡し、その渡した木を締めるなどの工夫が必要ですが、やはり締結力が弱いのでなるべくクラン
プで試してください。少しばかりクランプの数がいりますが !!


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