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ホゾについて 77 2003.10.12記

線のホゾ幅はケヒキで切り筋が付きましたので、最後にホゾ長さの
印部分を白書き(白引き)で切り筋を付けておきます。ここでも 白書きはケ
ヒキと同じように片刃になっていますので、二段目の図はスコヤを使い白
書きで罫書いているところになりますが、ケヒキと同様に切り筋の角度の付
いた側が後の加工で落ちしてしまうような使い方が基本になりますので、部
材にスコヤを当てる位置と白書きの刃の向きに注意してください。

この白書きでホゾの長さ方向(矢印部分)を罫書く(切り筋を付ける)こと
でホゾ穴口全周の繊維を切ることになりますので、角ノミ加工によるバリ欠
けなどが起き難くなりますので、ホゾ穴を綺麗にあけることができます。
ただ止めホゾでは一般的にホゾ使用にもよりますが、ホゾ穴口はホゾの胴
付部分で隠れてしまうことになりますので省くこともできますが、通しホゾで
はホゾ穴口が見えますので、なるべく綺麗な穴あけを目指したいところです
から、白書きを入れておきたいところです。
ただこれも決まりはありませんし、扱う木や木目、角ノミの切れ味等の関係
で白書きを入れなくても綺麗に仕上がることも有るでしょうし、自分なりに納
得できる方法を選択すれば良いでしょう。

白書きの話が出たついで、にまたまた話が横道にそれて一寸支離滅裂、訳
分からん状態になってきていますが、白書 きについて少し書いてしまいます。
この白書きの扱いはホゾ穴以外でも同 じですが、三段目の図のようにノミに
よる手加工においては必ず、白書き(ケヒキ) を入れてノミの刃先を白書きの
切り筋に合わせて加工すれば綺麗に精確に 仕上げることができます。勿論
上に書きましたように片刃の角度の付いた側 を落として、垂直の部分を残す
こと が基本になります。
要するに白書きは加工する目安線の切り筋を付けるだけのものですが、片
刃だと非常に都合が良いことになります。白書きは彫刻刀の三角刀ように角
度が付いていますが、下の図のように大まかに見れば鋭角と鈍角のものが
あります。
こうした部分の仕様の違いは形による特徴はありますが、白書きは切り筋を
付けるだけですから、人それぞの手の癖や使用感の好みが有りますので、
自分の扱い易い物で構いません。


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