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Challenge 2
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ホゾについて 75 2003.10.6記
話が随分と横道にそれてしまいましたので、元に戻して留め接ぎの話を続
けることにしまぁ〜せん。道草は楽しいのでこのまま後少し横道にそれた話
を続けてし
まい
ますが、大雑把にホゾの製作的なことを書いてしまいます。
まず部材にホゾ穴を罫書いてきますが、私の場合は0.5ミリのシャープペン
シルでベニマツは柔らかいので、なるべく押し傷が付かないように2Bを使い
ますが、これは鉛筆でも何でも自分が納得できて使いやすい物を使えば良
いでしょう。
青矢印寸法のホゾ長さをスケールでマークして、スコヤでそのマークした位
置を元に白線の長さ方向を罫書きます。止めホゾの場合は当然ここまでで
すが、通しホゾの場合はホゾ穴を貫通させますので、半対面にもホゾ穴を罫
書く必要が有りますので、スコヤで白点線のように四面に引き回します。
この時に四面引き回してラインがピッタリ合うように慎重に罫書きます。罫書
き線を元に加工していきますから、狂いが有ればその分貫通穴がずれてしま
いますので、通しホゾですから長さ方向は多少の融通は利きますが、なるべ
く後で修正の手間がかからないように、正確慎重に作業しておきたいところで
す。
またいくら慎重に罫書いても、部材の下ごしらえがいい加減(平行、直角、寸
法の狂い)だったりスコヤに狂いが有りますと引き回しラインがヒッタリ合いま
せん。
下ごしらえは単純で面白みのない作業ですが、全ての元になりますので非常
に大切ですし、基準を出す道具もこれが全ての加工の元になりますので、狂
いのない精度の出たものを使ってください。
次に茶矢印のホゾ幅をケヒキを使い罫書いていきますが、ホゾ穴はセンター
に罫書くことにしますと、当然ケヒキは長さ方向を罫書いた白線の両外面(灰
矢印面)を基準面としてケヒキの定規面を当てて罫書いていきます。この時
に注意しないといけないことは、下の図は鎌ケヒキで罫書いているところを木
口面から見たところを表
していますが、ケヒキは刃先が図のように片刃になっ
ていますから、罫書いた切り筋は最下図のような形(向き)になりますので、ホ
ゾ穴は垂直にあけることを考えれば形から想像が付くと思いますが、加工性
仕上がりから当然ケヒキは図のように、両外面(灰矢印面)から対向(遠い側
の線)する線を罫書きますと、片刃で角度の付いた部分はホゾ穴を空けること
でなくなってし
まいます。
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