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構造について 203 2006.3.23追記

 

バンドソーで上の図のようにおおよそ切り出しましたら、私の場合は罫書
き線に従って写真の横ズリベルトサンダーで内丸外丸共に荒仕上げしま
す。当然笠木仕様や扱う道具などで作業の流れは変わりますから、ここ
ではあくまで一つの例として私が写真の笠木を加工する流れを書いてい
きます。
それから行きますと、私の場合は上の図のように切り出す前の段階での
留め接ぎ状態でホゾ穴を開けてしまいますが、写真のボール盤でのホゾ
穴あけになります。
次ぎに留めの接合部分の補強を兼ねた上下の積層分を接着して行きま
すが、留め接合部分の目違いや平面をよく確認して積層に不都合が出な
いように注意してください。

平面は留め接合時に下端定規で確認しながら、クランプの締め付け具合
を調整しておけばまず許容範囲に収まると思いますし、目違いについても
雇いざね接ぎの作業を丁重に進めておけばほとんど目違いが出ることは
ないでしょう。仮に目違いが出てもサンドペーパーで直ぐに修正できる程
度の精度に仕上がりますが、逆にその程度に仕上がるように丁重に作業
を進めておきたいところです。
雇いざねは複数枚ホゾと同様に、基本的には枚数が増えれば増えるほど
接合強度が上がり目違いが出にくくなりますので、手間や見てくれも考え
合わせて決めていくことになります。写真の笠木は雇いざねの板厚は6ミリ
で見ての通り3枚です。

ここで上下に積層する板についてですが、私の場合は切り出さずに(勿論
罫書き もしません)点線のように板の状態で積層接着してしまいます。
Fクランプなどで当て木をして、これでもかとしっかり締め付けて接着してく
ださい。
ただ当然 こうしたところも量産であればまず歩留まりを重視して、形紙で効
率よく木取 り出来るように罫書いて切り出してからの接着になりますが、こ
こでは単品 での作業を前提に書いていきます。
私の場合は前に書きましたように積層部分は芋付け接着で下部よりタッピ
ングビスを4本締めて補強しダボ埋めしています。
 

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