Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

構造について 200 2006.3.2追記

前項の続きになりますが、これも良く用いられる方法で先に書いています
から もうお分かりだと思いますが持ち出し接ぎにしてしまいます。 図で表
わせば 上の図のようになりますが、普通の胴付きホゾで接合して点線
のように 削り出して持ち出し接ぎにしてしまいます。この接合自体はイスで
は良く用いられる方法です から、こうした仕様のイスもよく目にすることがあ
ると思います。加工自体 は結構面倒になりますが、持ち出し形状は色々考
えられますので、自分の 設計仕様に合わせて色々工夫してみてください。

 

こうした加工では当然点線部分を接合する部材の段階で加工(削り取る)
してしまいますが、持ち出し接ぎでは基本的にほんの少しホゾ部分に目違
いを残しておき、接合後に目違いを払っていくことになります。勿論こうした
作業手順は色々考えられますので、自分の扱える道具や技術との兼ね合
いで考えて行きます。
持ち出しのために削り取る部分の加工においては、なるべくトリマやルータ
ーなどの電動工や機械を活用して、作業効率や加工精度を上げるようにし
てい きたいところですから、冶具なども工夫してみてください。
こうした笠木は三次元曲面の立体になりますので、基準面(点)を持たせに
くいですからシンメトリーなり複数を均質に仕上げることや再現性が難しくな
ります から、可能な限り機械や電動工具を活用して手加減部分を少なくする
方向 で工夫していきます。また手加工においてはゲージ(形紙)などを活用し
て 設計仕様通りに仕上がるように正確な作業を目指します。

これはあくまで一つの例えですが、仮に単純な内アールを南京鉋と反り台
鉋で削り 出すことを比べてみますと、使用目的は勿論対応範囲の違いや
使い勝手などはこの際無視 しますが、反り台鉋は鉋台下端が南京鉋に比
べて長いですから、反り台の Rに合わせて削り出すことが容易になります。
要するに鉋の下端が基準面 になってくれることになり、自然に必要なRが出
てくれますから再現性におい ては向いていることになります。

どんな場合でも一つのことだけでなく、総合的に考えていかなければならな
いのは言うまでもないことですが、笠木においても接合方法だけでなく色々
な要素を考え合わせていくことになります。こうした笠木仕様では写真のよう
に、一般的には背もたれ部分は上下に幅を取り、水平方向の厚さは薄めに
し、アーム部分になるにしたがって水平方向に幅を取り、上下方向の板厚は
薄めになってきますので、そうした条件に対する最適な接合方法なり仕様が
あるはずですから、どの辺りで本体と接合するかも接合方法と考え合わせて
いくことになります。
 

                                                                          << 前へ Page top 次へ >>