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構造について 151 2005.6.15記

天板と脚は分離可能  

初めに書きましたようにテーブルの基本的な構造自体はいたってシンプル
なものですが、天板のように広い板はそれだけで存在感のあるものですか
ら、シンプルな構造、デザインでも結構な迫力を感じるのではないかと思い
ます。作業工数自体はそれ程多くないにもかかわらず、作り上げた達成感
はなかなかではないかと思いますし、ホゾや框組みの良い勉強になります
ので是非チャレンジしてみてください。

またイスや小物のホゾや框組に比べて部材、組み上がりが大きくなります
ので、同じ構造、作りにしても大きく長くなるだけで別の難しさが出てきます
し、イスなどでホゾを強固に組み上げる感覚とまた別の感覚になってくるで
しょう。板接ぎなども天板の大きいものになりますと同様に別の難しさが出
てきますから、まずは小さなものから初めていけば大きいものも段々とイメ
ージ が掴めるようになるでしょう。

イスなどと違い、体感的な難しさはテーブルの高さだけですから、後は足元
の自由度さえある程度確保できれば、構造、デザインは本当に色々考えら
れます。その時に四本脚であれば幕板、写真のような二本脚ではストレッチ
ャーに負担が掛かりますので、一般的にこの部分がへたって来てしまいます
から、その点さえ押さえておけばしっかりしたテーブルに仕上がるでしょう。
また大きいテーブルになりますと、引越しや模様替えを含めた移動が大変
になりますので、一つの選択として構造や加工の手間がかかっても、有る程
度の分解可能な作りを考えることも無駄ではないように感じます。
バタフライテーブル(折り畳み)、ライティングデスクや伸張式テーブルなどの
メカニカルな要素を含んだテーブルも、構造は色々なものが考えられますし、
別の要素や楽しさ面白さが有りますので、是非チャレンジしてみてください。

テーブルについてはこの程度にしておきますが、このHPに書いている事や写
真、図で表わすことの出来る事はあくまでも一つの情報ですし、今時はこのHP
に限らず色々な本やインターネットなどから、こ うしたことは 知識としていくら
でも得られますが、実際のホゾや蟻溝などの嵌 め合い調整や楔の打ち込み
等々、重要な感覚的なものについては当たり前ですが、 伝えようがありません
し外から得ることはできませんので、自分で感じて掴む以外にありませんから、
どんどん 体験して自分なりのものを掴んでください。


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