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構造について 14 2004.8.9記 
                最終的な突き合わせ部分の仕上がり隙間寸法としては、当然フレームの 
大きさや扉仕様により木の伸縮寸法が変わってきますので、不都合が出 
ないことが大前提ですから一概には言えませんが、出来れば1ミリ以内に 
は収めておきたいところです。逆に言えばそうしたことを考えながら、扉縦 
框の部材寸法などを強度や視覚的なバランスを含めて総合的に検討して 
いきます。 
扉の縦框はあまり幅が広いと無骨に見えますし、扉重量も重くなります。 
当然伸縮寸法自体も大きくなりますので、細め々で考えて丁度良い加減 
になるのではないかと思います。扉自体のフレーム強度としては横框の 
板幅(上下方向)で稼ぐ方が自然ですし、視覚的なバランスにおいても良 
い
ように感じます。 
ただ横框の板幅で稼ぐと言っても、あまり幅広にしますとやはり無骨になり 
ますので、上横框の板幅は狭めにして下側を少し幅広にしてやるのもなか 
なか良いものです。 
ただこうしたところに決まりはありませんし、何度も書いていますように、人 
それぞれ感性が違いますのでなかなか難しいところですから、
自分なりの 
やり方を確立するよりないでしょう。 
   丁番を取り付ける緑矢印面については、ぴったりでは木に狂いが出たり伸 
縮で動いた場合に扉が締まりにくくなったりしますし、扉の框を通しホゾで組 
んである場合には伸縮でホゾが飛び出したりすることも出てきますので、僅 
かに隙間を空けて組み付ける必要がありますが、ここの隙間が大きいとあ 
まり見栄えの良いものではありませんので、必要最小限にしておきます。 
これも色々な要素が有りますので一概には言えませんが、いい加減な参考 
値としては0.5ミリ以下にはしておきたいところです。 
二段目の図は青矢印部分の縦框を下から見た木口の拡大図を表わしてい 
ますが、茶矢印の丁番取り付け面は直角のままでも、まず問題は出ることは 
無いとは思いますが、通しホゾではホゾ先が出てくる可能性が有りますので、 
場合によっては赤点線のように、内側に向かってほんの僅かテーパーに削り 
取ってしまえば、かなり隙間を狭くしても不都合が出にくくなります。 
勿論この加工は、丁番取り付けの切り欠き加工を済ませてからにしませんと、 
木端の直角が狂ってしまいますので、作業手順を良く考えてください。 
 
              
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