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構造について 10 2004.8.1記

ワードローブ  
本体組み立て後に棚板を後より差し込む構造  

上の写真は Exhibition にありますワードローブですが、これなどは扉、側
面、上下、裏板全ての面は切り欠いて薄板を並べて張って有りますので、
小鋲は数えたことはありませんが、ざっと見て数百本使っているでしょう。
こうした大きい箱物になりますと、溝を掘って幕板を落とし込むものでは幕
板自体も一枚板では材料の入手が難しいですから、ある程度の枚数を接
ぐことになりますので、薄板では結構厄介な作業になりますし、落とし込み
では幕板は自由に動くように接着しませんから、フレーム本体の強度UP
にはあまり貢献しませんので、フレーム自体をある程度部材の太いもにし
て強固なものにしておく必要がありますが、切り欠いて薄板を並べて張る
方法では、フレームに薄板を釘打ちして張っていきますので面自体の補
強になり、ある意味パネル構造と(板組み)捉えることができるようになり
ますから、框材を細くすることができますので、圧迫感の少ない雰囲気の
ものになります。
とにかく框構造では空間を埋める板(幕板など)の張り方処理が重要にな
ってきます。大まかに考えれば今まで書いてきましたように溝を掘って落と
し込むか、切り欠いて板を並べて張るか、ルーバーのように薄板を並べて
ホゾや大入れで組むかの三種類になると思いますが、それぞれにそれな
りの良さ特徴が有りますので、状況に合わせて自分なりに色々工夫してみ
てください。

また框組みの場合は、上の写真のようなワードローブでは仕様から箱自体
は大きくなりますが、がらんどうですから大きいわりには案外組み立てやす
いものですが、棚が付いてきますと棚板を可動式にする場合も組み込んで
固定してしまう場合のどちらにしても、なかなかうめくまとめにくいものです
が、特に組み込んで固定してしまう場合において一番扱いにくいところは、
棚板と框で組んだフレームの伸縮差になると思いますが、これを何がしか
の方法で対処しておく必要があります。また棚板の枚数が多くなりますと、
一度での組み立てでは相当大変になりますので、組み立て方法も含めて
良く考えて設計して行く必要があります。

これも一つの例ですが、下の写真はフレーム組み立て後に棚板を差し込
んでいるところです。これは棚板を組み込んでしまうタイプですが、結構幅
広のキャビネットで棚板枚数も多いので、棚板全てはめ込んでの組み立て
は大変になりますから、フレームを組み立ててしまってから後から棚板を
差し込むようにしたもので、棚板を差し込んでから裏板を張ります。
棚板は受け桟に溝を掘って挿し込み、伸縮を逃がしてやらなければいけま
せんので接着はしません。


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