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その他のホゾ、構造について 25 2002.8.9記

 昇降盤での加工については前項で書きましたが、無い場合には手加工
になります。昇降盤の加工では白書きを矢印部分のみに入れましたが、
手加工では総てに白書きを入れます。
この時図の矢印の蟻底部の最小寸法は寸法は、矢印部分にノミが
入りますので、自分の使うノミが支障なく使う事が出来る様に、少し余裕を
見た寸法になります。
まず矢印の様に縦引きノコを入れます。次に底面を矢印のように少
し控えてノミで落とします。次は矢印部分を白書きの筋に沿って仕上げ
ていきますが、木目の向きをよく考えてノミを扱ってください。
後は
昇降盤での加工の場合と同じになりますが、丸部分のピン角に注
意して底面をノミで仕上げます。また、丸部分は垂直を出しておきませ
んと組み上がりですいてしまい見栄えが悪くなりますので、特に慎重に仕
上げてください。
この部分の仕上げは、線の様な蟻加工の当て治具を作って加工す
れば精度よく仕上がるでしょう。この治具は台形にして左右両傾きで使え
る様に作り ます。

次に側板を加工していきます。
測板の加工では先に加工した天板と現合確認しながら加工していきます。
昇降盤の加工ではマイタゲージを使いますが、先の天板の加工でも同様
ですが、材料の安定性が悪いと思いますので、作業精度と安全性を確保
するために、自分の作業状況に応じて材料保持の治具等を工夫してみて
ください。
まず、マイタゲージの角度をセットして矢印部分に切込みを入れていき
ますが、この蟻ホゾの緩すぎは修正が効きませんので、一度で決めずに
まず少し控えて切り込み、後は特に慎重に現合確認しながら加工していき
ます。次に反対の測板をそのままの
設定で切込みを入れます。この時に
当然切り込む位置は、片側が後ろなら反対の側板は前になりますので、こ
の事からも左右対称にして部材の幅を正確にそろえておく意味が判ると思
います。
次に設定を変えて矢印の部分に切込みを入れます。次に反対の測板を
そのままの
設定で切込みを入れます。
後は同じように、同じ傾き側を加工していきますが、矢印の切取り部分
が有りますので、点線矢印の様に反対の角度の加工と合わせて矢印
部分を全部切り取る事が出来るようにします。
次にマイタゲージの角度を逆にセットして同じ様に、慎重に現合確認しなが
ら加工していきます。

後は胴付面の白書きを入れた所をノミで綺麗 に仕上げますが、特に丸部
分のホゾ元は切り出しなどで綺麗に仕上げます。この胴付面も普通のホゾ
と同じ発想で綺麗に組み上がる様に、必ず中部分を少しすき取っておきます。
また、ホゾの矢印部分の面も、ホゾ元近くの中部分を少しすき取っておき
ますと、接着剤溜まりになりますし組みやすくなるでしょう。
留め部分の加工は天板、側板共に留め形5枚組み接ぎで書いた様に加工
します。後はホゾ先の入り面を取っておきますが、はめ合いは手で叩いて何
とか入る程度で良いでしょう。
ただこの辺りの言葉で表せない感覚は、扱う木や蟻の数など色々な諸条件
で変わってきますので、試行錯誤して自分なりの感覚を掴むしかありません。
 

「その他のホゾ、構造について 26」で続きを書いていきます。


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