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イスについて 22 2002.2.23記

(A) 座 3oペーパーコード編 (B) (C)
(D)ペーパーコードの座
 
 

 フレームの縦横の寸法については、この編み方では写真からも分かると
思いますが、図の点線の様に編み始めの各コーナーより45度で稜線が
走りますので、普通に設計していけば丸部分の稜線は図の様に横なる
と思いますが、座り心地や見た目の納まりなどを考えると、この部分の稜
線はあまり広くならないように縦横の寸法を決めていくのが良いでしょう。
設計の手順としては、座の奥行きは一番制約が有り、無制限に変えるこ
とが出来ませんので、作りたいイスの種類からまず奥行きを決め、次に後
ろの幅を丸部分の稜線がOから適当な長さになる間で決め、イスとして
幅の足りない部分を捨て巻きで補い、後は全体のバランスを見て微調整し
ていけば良いでしょう
まず無いと思いますが、この部分の稜線が縦になる様な事があれば、納
まりがあまり好ましく ないので、編み方を工夫して稜線が横になる様にして
おきたいところです。

矢印部分捨て巻きについて書いていきますが、方法はいたって簡単で、
前枠に後枠の位置をマークしておき、前後の巻き 枠の差寸分である
印部分にペーパーコードを捨て巻きするだけです。
この時、差寸が大きい場合は問題ないと思いますが、わりと小さい場合に
は差寸の値をペーパーコード径の倍数(試し巻きで決めるのが一番確実ですが)
にしておくのが良いでしょう。
また、この捨て巻きは座枠の大きさや巻き方の個人差にもよりますが、左
右合計で1、2、回余 分に巻いておくと良いでしょう。
丸部分の端末処理は綿ロープと同じ様に小釘(小鋲)でフレームの内側
に留めておきます。この時にペーパーコードは硬いので、編む場合も同じ
ですが金槌や樹脂ハンマーなどで適時たたいて詰めて巻いていきます。
この捨て巻きのどちらかは、本編みを続けて編んで行きますので適当な長
さにしておきます。
またこの捨て巻きの向きについては、本編みの編み方により変わりますの
で、次に書いていきます。

次に本編みについて書いていきますが、編み方は何種類かバリエーション
が有るようですが、ペーパーコードを同じ様にかけ繰り返していく方法と、ペ
ーパーコードを前後、左右のかけ方を変える方法の二種類について書いて
いきます。
この二種類の編み分けは、どちらでも編めますが、試した限りでは、前後と
左右の巻き枠をフラットにする場合は前者、巻き枠に段差を付けた場合は
後者が向いていると思います。
まず、前後左右の巻き枠をフラットにする場合について書いていきますが、
この編み方が基本になります。
ここでは説明の都合上捨て巻き部分は省略しておきます。
ここでは右側の捨て巻きから続けて右前より編んでいきます。
図を見ればおおよその手順はわかると思いますが、ポッチが編み始めで、
まず矢印の向きに前枠の下を通しますので、先ほ ど書きました捨て巻きの
向きは、ここが続けて編めるように留めておきます。
次に後枠の上を通して下に回してかけ、次に下から右の側枠の上に回 して
通し下に回してかけ、次に下から左枠の上に回します。
後は下から上、下から上と繰り返しで編んでいくだけです。注意点としてペー
パーコードは必ず この向きに通して行きます。どちらからでも編むことは出
来ますが、これは写真(D)の稜線が図の丸部分になりますが、この
部分の縦横のペーパーコードのクロスした所を丸部分のペーパーコードで
ロックしますので、下から上に通しませんとロックし辛くなりますし、稜線が決
まりにくくなります。
編んでいく方向については、ここでは反時計回りで書きましたが、下から上に
通して行けばどちらでも構いませんので、自分の編みやすい方向で編んでく
ださい。

「イスについて 23」で続きを書いていきます。


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