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椅子について 13 2006.6.15追記

三脚スツール  
スツール 4ミリ綿ロープ編み  
 

腰を痛めたりした時や腰通予防の為にゴムバンド(ベルト)やコルセットを
付けることも有ると思います。私の場合もゴムバンド(ベルト)は有効で随
分お世話になりましたが、これはランバーサポートより低い位置の骨盤に
掛けて巻きます。また相撲のまわしなども同様だと思います。当たり前で
すが、骨盤上端から肋骨下端の間いわゆる ランバーサポート辺りでは内
臓を締め付けることになってしまいます。

話は変わりますが、かなり昔の電柱は木でしたが、電気工事で電柱に登
るときには爪の付いた金具を脚に付けてそれを電柱に食い込ませ、電柱
と腰にベルトを掛けて体を支えていましたが、当然ベルトを掛ける位置は
骨盤部分だったと思います。
こうしたことから体をホールドする部分は思いのほか低い位置が理に適っ
ていると思いますが、実際にイスにおいてランバーサポート辺りをホールド
する仕様(小さい円弧)の背もたれ(笠木)を上下位置を変えて座ってみま
すと、思いのほか低い位置にして見ますとシックリ来ますし腰のホールド
感が高く、上半身自体の動きに対しての自由度が高く感じますが、そこか
ら段々上に上げて行きますと内臓に対する圧迫感が出てきますし、上半
身の動きに対して制約が大きくなります。
ただ当然笠木の位置が上に行くほど上半身を後傾させる保持に関しては
効果が高くなりますが、今ここでは正座的な上半身の姿勢で座ることを前
提にして話しを進めていますのでそうした効果は相容れませんし、背もた
れ位置が高くなればなるほど腰に一番響くS字のくびれた部分の腰の動き
が自由になってしまいますので、猫背的な姿勢も取れてしまいます。

またまた話は変わりますが、子供さんや若い人たちの中にはテーブルの
木端に膝 を当てたり、ストレッチャーやフットレストの有るテーブルでは足を
突っ張っ てイスの前脚を浮かした状態で座ったり、曲芸のようにイスの後
脚二本で バランスを取って座ろうとしたりすることが良くあるのではないか
と思いま す。
腰に対してはほめられた姿勢とはいえないと思いますし、腰を痛めて いる
時にはとてもこんなことはできませんがそれはさておき、こうした扱 いは
イスに対してはなかなか辛いことになりますが、逆に言えばイスは予 想外、
想定外の酷使もある程度加味して、支障なく使える強度を考えて 設計製
作していく必要があるということでしょう。
よく事故や事件のニュース で予想外でしたとか想定外でしたの弁解の言
葉を聞くことがありますが、 イスの場合は他の家具と違ってこうしたことが
起き易いですからくどく書い てしまいますが、強度に関してはそうとう考え
ておく必要があります。


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