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椅子について 11 2006.5.25追記
正座をして上半身が自然に姿勢を正した形で座れるように身に付いてし
まうには、ある程度習慣、慣れと言いますか訓練が必要だと思いますが、
一つの同じイスに座っても体形差や体格差は別にして人それぞれ習慣や
癖が有りますので猫背気味に座ったり、背筋を伸ばして座ったりと姿勢は
変わってくると思いますが、イス に座ることにおいても自然に姿勢を正し
て座るためには、ある程度訓練が必要になるのではないかと思いますし、
イスとしても座るための補助として自然とそうした姿勢になりやすいイスを
使う側も作る側も考えていく価値はあると思います。
腰が動いてしまうことが一番影響しますが、動こうとすることに対して防衛
的につい腰に力が入って悪循環になってしまいますので、骨盤、仙骨、背
骨などの角度、位置関係が正座の状態でなるべく動かないように座ってい
たいのですが、先に書きましたように座面にクッ
ション性のあるイスは不
向きなところが有りましたが、こうしたところでは当たりの硬い木の座面も
安心感、安定感があり、こうした面から考えていきますとそれなりにメリット
が有ります。
木の座面の一番の欠点は当たりが硬いこともありますが、お尻が滑りや
すいことが挙げられると思います。これは腰が動いてしまうことにつながり
ますので、これも防衛的につい腰に力を入れてしまう要素になります。
特に背座の対地角度が大きくなってきますと上半身を後方へあずけるこ
とになりますから、自然にお尻が前方に滑りやすくなってきてしまいますの
で、どちらかと言えば正座的な姿勢で座るイスでは滑る要素が少なくなり
ますし、安心感、安定感が有りますので座面を掘り込んだり曲面にするこ
とで当たりもソフトになりますし、ホールド感が出てきますので木の座も捨
てがたいものが有るでしょう。
このホールド感は当たり前ですが、体との接触形状が人体の三次元曲面
に近く接触面積が大きく(広く)なればなるほどホールド感が大きく感じられ
ると思います。
ホールド感の高いイスは当たりはソフトで、座った時には座り心地が良いと
感じることが多いのではないかと思いますが、逆に考えれば姿勢を限定さ
れたり動きにくさにつながると見ることも出来るでしょう。
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