−完成〜デビュー編−
「いったいどんな音が出るんだろう」
自宅にてPOD(アンプシミュレータ)で音は聴いてたものの,実際に大音量で聴いてみないと実力はわからない.特にギターというものは,「いい音〜気持ちよくなる〜いいフレーズが産まれる〜もっと気持ちよくなる」みたいな,ある種の良い循環があると思うのよね.逆も然りで,感性の楽器っていうか….う〜ん.
実際に弾いてみてどんな感じになるのか,期待と不安が入り混じった状況でYN君と近くのスタジオへ.
相棒のVibrolux Reverbアンプに火を入れ,シールドをぶっこみしばし待つ.
記念すべき第1フレーズはLittle Wing(SRVバージョン)をやるつもりだ.メープル指板のギター特有の音が美しいもんね.PUをフロント/センターのハーフトーンにセッティング.
う〜ん,なんか緊張してきた.よし行くぞ!「ジャッキーン・ジャ・・ジャジャッ」
うおぉぉぉぉぉ〜,これだぁ〜!
予想してた以上の音が出た.ややトレブリーだが,透き通るような高音が出て,太すぎず細すぎず,いい感じだ.
いろんな曲を弾きまくった.これがメープル指板の音か〜.今までローズ指板のマイルドな音が好きだったが,結構エエやないの.
低音〜高音までのフレーズや,PUの位置を換えていろいろ試奏した.やや「チョーキング時に音が詰まり気味」とか「全体的にノイズがのる」など気になる点はあった(ここらは元が安いギターだから仕方ない?).でも十分合格点だ!よし!
しばらくYN君と2人でギターセッション.時々スタジオの窓から人が覗く時があり,その時,Relicを見て「おぉ〜」という顔が見える.(しめしめ…ムフフ状態だったのは言うまでもない)
2時間ほど音出しし,スタジオを後にした.これで本当の完成だ.ヤッター!
<Sample Sound> ・曲:SRVのRiviera Paradice ・Guitar:Relicよ〜ん ・Amp:PODを使ってPCで録音しました ・伴奏:MIDIで打ち込み(音源はSC88Pro) |
2分28秒(2.27MB) MP3:128bps/ステレオ 試聴は こちらをクリック 機材関係は こちら(Equipmentのページ) |
第20章 最終話 そして・・・デビュー
数ヶ月たったある日,大阪にて企画バンドでライブする機会があった(3バンドくらい出場する企画モノなの).
メインはもちろんTEXASだけれど,サブギターとしてRelicを連れて行った.ぜひともデビューさせたいものだ.
なんとかライブは無事終了し,全バンド終了後ジャムセッションが企画された.
よし,いい機会だ!Relicを登場させよう!
そそくさとセッティングを済まし,JAMスタート.GはやすへんさんとMORY.BaとDrsとサックス2人の計6人で,3コードのスローブルースからスタートした.
サックスのソロが終わり,ついにMORYの出番.一番澄んだ音の出る「FrとCtrのミックス」でソロを弾きました.
ついに・・・ついにデビューしたんだ!
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写真25 ついにRelicデビュー!右は尊敬するギタリスト やすへんさんです. スローブルースのセッションなのでした. 動画をUP!ちょっと重いかな(3.51MB) よければご覧ください〜! こちらをクリック |
10分くらいだったかな.何回かソロ廻しを終え,無事1曲が終わりました.
JAM終了後,何人かとRelicの話題に.誰も国産の安物ギターとは思っていないみたいだ!大成功!
満を持して,このコーナーに載せているような実情を話すと,
「ゴミやんけ!」
とか
「交通費の方が高いんや.が〜はっは」
とか,予想通りの反応・・・.
大阪人にとっては,感心されるよりイジめられた方がウレシイのです.
兎にも角にも,無事Relicがデビューを果たし,当初の目的を達することが出来ました.バンザ〜イ!!
今後,さらに弾きこんで,ホントの味を出していけるよう熟成していきたいと思います.
よかったな,Relic!
長い間,ご愛読(?)ありがとうございました.また今度,改良した際にはご紹介します!
《完》