このカバを見ていたら、「カバ、ふんばる」という言葉が浮かんできた。
震災の前と後で、ものの見え方が違ってきている。カバの見え方も違ってきた。先回掲載したカバは、どうしても「祈っている」ように見えるし、このカバは「必死でふんばっている」ように見える。
作者がカバに込めた「思い」の深さを感じるようになった、と言ったら言い過ぎだろうか。深読みをしてはいけないが、このカバの足を見ていると、どうしても必死でふんばっておられる東北の方々の姿が重なってしまう。
白いセメントのようなもので作られたカバの立体。ずっしりと重い。 |
◇日本。白セメント。 |
|