グレーでツルンとした感触の九谷焼のカバ。口を開けた表情、とがった歯など、見ていて飽きない。
昨秋の連休の1日、石川県能美市の九谷焼陶芸村に行った。陶芸村というので、陶芸作家の方が集まっておられる地域かと思ったが、それは間違いで、九谷焼の作品を売っているお店の集まりだった。素敵な陶器が多かったが、カバはいなかった。ひとつの店で、おそるおそる、「九谷焼のカバ」について尋ねてみたが、「見たことがありません」とのこと。
店主の方としばらくおしゃべりをしていたら、「たのんでみることはできる」と言われたので、注文して帰った。後日宅配便で送られてきたのが、多田幸史さん作の愛嬌のあるカバだった。
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◇九谷焼。カバ。 |
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