カバの香合(香料を入れる器)。瀬戸の陶芸家松吉作。落ち着いた白い容器を金色の3本の足で固定している。蓋の上には、羽根のはえた金色のカバがいる。
10年ほど前、瀬戸駅前の陶器店で、色とデザインがとても気に入った花瓶が目に入ってきて、思わず手に入れた。谷口祥八作の波紋の花瓶だった。
久しぶりの駅前は再開発され、場所が少し変わっていたが、そのお店を再訪した。花瓶の話の後、「カバはありますか」と聞いてみた。その時はなかったが、しばらくして、「見つかりました」という連絡をいただいた。谷口祥八さんの息子さんの松吉さんが作られたものという。お店のご主人によると、「陶芸家は、いずれは伝統的な作品を作られるが、若い時は冒険がは必要」「これは冒険された作品」とのこと。
|
◇松吉作。カバ香合。 |
|