カバ作品には、「足し算」したものと「引き算」したものとがあると思う。リアルさ、精密さを求めたものを「足し算」の作品と呼ぶとすると、これは「引き算」の作品と思う。余分な要素を削り落とし、それでもいかにもカバらしく、どこかおもしろさのある作品だ。
濃緑の車輪、シッポの赤とのコントラストが美しい。
線画のような作品、俳句のような作品と思う。
ベルギー旅行のおみやげとしていただいた。「ぜひ、北欧の蚤の市を巡ってください」とのメッセージも。どうも私は「蚤の市」という言葉に弱いようだ。「知らない町に旅して、リュックを背にして、地元の蚤の市で、カバをゆっくり探すこと」にあこがれ続けている。
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