正面にカバ。その後ろにアフリカのキリマンジャロの山々。カバは淡いブルー、紫、オレンジが混ざり合っている。山々は黒とオレンジ。
彫刻家の山田実穂さんの「Hippo」というコラグラフの作品。「コラグラフとは、コラージュ(主に紙を切り張りして作った画面)を版として摺った版画です。紙の凹凸や材質感をそのまま写し取るきわめて単純な技法ですが、私の性に合っているようで、制作中はとても楽しいです」とある(『かばづくりの日記』芸術新聞社,2008)。
紙のためか、一つの版であまり多くは摺れない、微妙な作品のようだ。それぞれの版で、摺りあがりの色合いが違うのではないだろうか。
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◇山田実穂作。コラグラフ。47p(横)。四日市市(個展)。 |
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