八幡満(やわたみつる)作。「突き抜けるカバ」。12p。薄い壁をカバが突き抜けようとしている瞬間をとらえたもの。
三重県名張市で開かれていた作陶展におじゃました。古い街道に面した日本家屋の素敵なギャラリーに、ネコ、シロクマなどに混じって何頭ものカバがいた。ほとんどのカバに売約済みのシールが貼られていた。残念そうな顔をしていたためか、初期の作品の展示コーナーから一つ譲っていただくことができた。
八幡さんは、粘土細工が好きな少年が そのまま大人になったという感じの方だった。「自分が(作家として)壁を突き抜けようとしているので、この作品を作った」など、熱い語りが印象的だった。私たちのひとりひとりが、自分の青年時代を重ねて見てしまうような作品だと思う。 |
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