"カバ製造業"の彫刻家 山田実穂さんの「カバ作りの日記」という本。全128ページにカバの写真が満載。厚さ8㎝の箱に入って、カバのフィギュア付きで『かばのはこ』として売られている（芸術新聞社、2008）。
作品がどのように作られるかが、写真付きで詳しく説明されていて楽しい。大きなカバを作るのに１年もかかったとのこと。また、大学院のころから、彫刻家としてプロになられるまでの道筋が描かれていて興味深い。大学時代に心を決めてからは、一直線にカバ作りの道を進んでこられたとのこと（もちろん小さな迷いはあったでしょうが）。また、カバについての考察、身辺雑記をおもしろく読むことができた。
とてもおしゃれな本で、ていねいに作られたことが隅々から伝わってきた。カバと関係なく、誰でも楽しめる本。できれば本だけでも買えるようにしていただけると、より多くの読者の目に触れることができるだろうと思った。
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| ◇日本。山田実穂『かばのはこ』。芸術新聞社。 |
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