ホテルのテント製の部屋(とても広い)に入ると、入り口の棚の上に金属製の
いかついカバがいた。鉄を張り合わせて塗料を塗ったものらしい。聞いてみると、作者は、ホテルの玄関にいたカバの作者Kiko
Mwitiki 氏とのこと。
手に入れる方法をホテルに聞いてみたが、作者との連絡がうまく行かないとのことで、あきらめていた。数日後、日本に帰る日に ナイロビのレストラン近くで、家族が偶然、Kiko
Mwitiki氏のギャラリーを見つけた。そしてそこに同じものがあり、手に入れることができた。
このカバのため、空港で大変な思いをした。大きなカバをやっとのことでトランクに入れ、空港のチェックを通ろうとしたら、金属探知で引っかかってしまい、鋭い目つきの係員にトランクを開けるよう言われた。「これはカバ」と説明したが、全部の包みを開けるよう命令された。カバの背中の空洞の中に、怪しいものが入っているのではと疑われたらしい。しばらくして許されたが、荷物を詰め直すのに苦労した。
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◇ケニア。鉄製カバ。Kiko Mwitiki作。42p。ナイロビ。 |
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