ホテルから、カバが見えた。川の中の黒いものは、一つ(木片)を除いてすべてカバ。倍率の高い双眼鏡で見たら、カバの表情まではっきりと分かり、飽きることがなかった。
マラ川は いつも茶色で、ホテルのあたりでは川岸が崖になっていた。川は大きく蛇行し、曲がり目の下手にカバがいた。カバは崖でないところから、夜中陸に上がり、朝になると戻ってくるとのこと(下左)。一頭のカバが川岸の陸地に上がり、横になっていた(下右)。
ホテルのベランダのソファーに座って、朝夕、ゆっくりと川の中のカバを眺めた。子カバが一頭いて、親カバの背中に乗っては、滑り落ちる遊びを繰り返していた。鳴き声、水に潜るタイミングなど、カバ同士が交流していることが伝わってきた。「ケニアのカバは、ずいぶん生き生きしているな」「日本のカバは、狭い空間で窮屈な思いをしているのだな」ということを強く思った。
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◇ケニア。ホテルから見たマラ川のカバ。 |
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