山田実穂作。陶器。カバ立体。28p。
個展におじゃました。以前は素焼きが多かったが、黄土色のカバがいた。「自分の窯ができ、作品も変わりつつある」「高温で長時間焼き上げ、一割くらい縮む」「どのような顔・形になるかは予測できない」とのこと。両手で持ちきれない大きなカバもいた。
しっかりした観察が土台になっているカバばかりがいた。少しずつ作品が変化して、「より写実的になっていると言われる」とのこと。山田作のカバは、写実度が高く、うっかりすると
どこにもいそうな気がしてしまうが、いざ探すと他にはどこにもいない、独自性の高いカバだ。他の人には見えていないカバの「根っこ」が、見えているのだと思う。見ていて飽きないカバだ。
「大きくて、ゆったりとした姿に心をひかれて、(略)かばを作ってきました」とのこと。大学院の修士論文のテーマがブルーヒッポで、修了制作がカバ立体とのこと。「カバ道」を究めつつある彫刻家の作品に触れて、エネルギーをもらった感じがした。(2007年4月)
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