「カバの匂いのする店」がある。店主の「持続するやる気」のようなものを感じる店である。「楽しんでいるが、そこそこ商売としても成り立っているな」と思わせる店である。そんな店の片隅に独自なカバがいることが多い。
横浜のイタリアものの輸入店の一角にシチリア島の蜜蝋製のカバがいた。大きさはヒヨコくらい。色がきれい。蜜蝋は、ミツバチの巣100%でできたもので、加熱し、圧縮して作られたものとのこと。店主と話が盛り上がった。
街を歩いていて、偶然ステキなカバに出合える機会は多くない。私は、カバに出合える頻度の高さは その街の文化度の高さに対応していると感じている。グローバル化の世の中、どの街を歩いても、どの店に行っても、同じようなカバを見つけてしまうことが多くて、ちょっとさみしいが、そこにしかいないカバと出会えるとうれしくなる。
|
|
|