先回掲載した線香立てと色違いのカバの親子。皿はない。形はほとんど同じだが、色づかい、目、鼻の形が微妙に違う。同じ型で、違う人が作ったものか。
一体となった陶器の親子を見ていて、以前テレビで見た、日本の動物園スタッフによる、アフリカでのカバの捕獲シーンを思い出した。原生林の中に、丸い木材を組んだワナを作り、そこに子カバが迷い込んだ。それを見た親カバは、ワナの周りを鳴き声をあげながら走り回って子カバを取り戻そうとするが、人間によって阻まれる。その後、この子カバが船にのせられて連れ帰られるシーンが写った。これが日本の動物園にいるカバの第1号だ、という内容だった。
頭で考えれば、動物園のカバは、捕獲されて日本に来たことは間違いないのだが、すり切れたような白黒フィルムで、親から引き離されて叫ぶ子カバの姿を見るのは、つらかった。
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◇タイ。陶器。5.5p。タイ。家族より。 |
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