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村田肇一作。陶器。12p。8p。
一つの面で顔ができている。こういう省略は、できそうでできない。「自分のカバを作った」という自負心が伝わってくるようだ。口も、顔の質感も使わず、のっぺりとした顔に、ちょこっと耳と目を描くだけでカバになっている。
このカバには、余分な枝葉を惜しげもなく捨ててしまっているいさぎよさがある。シンプルだが奥深い感じ。そしておかしみがある。
作者は、数年間ケニアで陶芸指導をされていたとのこと。「その時以来、沢山の動物たちが私にメッセージを送り続けてくれます」「だからこれは彼らへのささやかな返信です」とのこと。 |
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