◎名古屋。花束。27p。 |
ある会で、花束をいただいた。ありがとうございました。お世話していただいた人によると、「花屋さんにイメージを伝えて、作っていただいた」とのこと。「カバだ」という声が聞こえ、自分でもそう思ったが、じっくり見る時間もなく家に帰った。
きれいなラッピングがていねいにしてあった。まずは水だ、花瓶に入れようと、ゆっくりとほどいていった。ほどき終わった頃、カバが口を開けている姿が、鮮明に浮かび上がってきた。す、すごい。花でカバができるのだ。思い返せば、ラッピングが、カバの顔だったのだ。大きくあけた口、下に二本の歯、バラの花のあたりは、口の中の様子だろう。ノドチンコのような白くて丸い実もある。花屋さんが苦労しながらも、楽しんで作られた様子が伝わってきた。贈っていただいた人たちの気持ちが、細やかな気遣いから伝わってきた。
ラッピングのままカメラに納めておけばよかったが、後の祭り。コレクター魂が足りなかったことを反省した。ラッピングはプロの技で、ほどいたセロファンと色紙は元には戻らなかった。 |
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